ピアノトリオの入門盤として紹介されることの多いビル・エヴァンスだけど、いつも通りジャズを聴き始めたばかりのぼくにはイマイチ理解できず、でもそういうのを聴く自分に酔っていたのか(笑)、とにかく彼のアルバムを集めた。
ちょうどその頃にビクターの「20ビット K2ハイクオリティーシリーズ」という、紙ジャケットの高音質盤が発売になって、ジャケットのインパクトで買った1枚。なので、エヴァンスのピアノを聴きたいと自然に思うようになった最近まで「もやもやのジャケット」と呼んでいて、「インタープレイ」というタイトルだって事を知らなかった。
1962年録音で、前年にベーシストが事故で亡くなってしまってトリオは終焉という大変な時期の作品ながら、そのトリオの時の繊細でリリカルな演奏とちょっと違うエモーショナルな感じなのは、フレディー・ハーバードのフレッシュなトランペットが入ってるせい? ジム・ホールのギターとの相性も抜群で、この辺りは「アンダーカレント」につながっていく部分。4曲目の「Interplay」以外はスタンダードナンバーで、夜のドライブで聴くこと多し。