GR IIIxを手放した直後に「GR IV」の開発発表があった。28ｍｍ相当のIVが今秋発売で、IIIxの後継のIVxについては何も触れられていないけど、後で出るんでしょうな。パッと見た感じホイールが廃止されて露出補正のプラスマイナスボタンが復活したのが良さげ。内蔵メモリが53GBもあって、外部メディアはMicroSDカードになった。その分バッテリーが大きくなってるとか？ お値段は…20万円近いのかもしれないなぁ。どっちにしてもぼくはもう買わない(買えない)けども。
富士フイルムからはハーフサイズと言いますか、普通に構えると縦位置の写真を撮れる、その名もズバリ「X harf」が同日に発表された。こっちはこっちでいろんな所にフィルムのオマージュ的なものが散りばめられていてグッと来るものもあるんだけど、こういうのはちょっと使ったら満足してしまうというか、飽きるのが早いというか。
ココロのスキマ
GRが無くなって、普段カメラを持っていないことに不安というのともちょっと違うんだけど、なんとなく物足りなさを感じている。そこで、次の候補として有力なOM SYSTEMの「Tough TG-7」を例によってレンティオで借りて、週末にぶらぶら撮ってみた。iPhone 16よりちょっと大きい1/2.33インチのセンサーに、25～100mm(相当)/F2.0～4.9の4倍ズームレンズを搭載。15m防水、2.1mから落としても大丈夫、100kgで踏まれても問題なし、-10℃まで動作保証といういわゆるタフカメラ。カメラ内蔵のGPSや気圧計の情報が撮影データとして写真に書き込まれたり、顕微鏡モードでレンズから1cmのところで撮れるというのもまたおもしろい。
なんだかんだでオリンパス時代から20年の付き合いになるOM SYSTEMのカメラだから、操作や設定に関しては特に引っかかるところはなく、最初からそこそこ使うことができた。堅牢な造りはOM SYSTEMになっても引き継がれていて一安心。ホコリが入るとかレンズをぶつけないようにみたいに気を遣うこともなく、どこにでも持って行ってバンバン撮れるのがとてもいい。起動も動作もGR IIIxに負けないくらい速い。が、電源を切るとレンズがワイド側に戻ってしまうのがアレ。
主に15m防水にするためだと思うけど、ダイヤル・レバー・シャッターの操作が重め。水中で操作することを想定しているからなのか背面モニターはタッチ操作無し。もちろんチルトもバリアングルも無し。明るさを最大にして屋外でギリギリOKかなーというところ。その他気になったところは、絞り優先モードがあるけど3段しかない(ワイド側だとF2.0→F2.8→F8.0)とか、ワイド側で画面の四隅が流れるとか、モード切り替え時の説明表示をオフにできないの？とか。 基本的にはプログラムオートかシーンモードで使うカメラだと思いました。
実はバッテリーがGR IIIxのものと全く同じ。そして本体サイズもほぼ同じだから、GR用の高級馬革ケースがそのまま使える。アクセサリーは買い取り拒否か買い取っても100円とか200円だっていうから保留にしておいて良かった(笑) 常に位置情報を記録しておくモードにして1日持ち歩いてみたけどバッテリー持ちに関しても問題はなく、GRで感じていた窮屈さから解放された感じがした。
RAW撮影前提
今回はDxOのPureRAWという後処理ソフトを使うことを前提に借りてみた。カメラだけで完結する場合は、距離が近い方が高画質で遠くを撮るとボヤッとした感じになる傾向かなー。PureRAWでレンズの各収差を補正～ノイズ除去～デモザイクしてからLightroomでRAW現像するとそれなりにバシッと仕上がる。やたら高いカメラやレンズは意味ないって本気で思いましたわ。
少々クセがあるのと、いくつかあきらめないといけない部分もあるけれど、使っていくうちにその辺はあんまり気にならなくなって、どこにでも気軽に持って行ける安心感と思っていた以上の高機能でじわじわと好感度が上がっていくカメラであった。んー、買ってもいいんだけどー、今回試し撮りに行く先も全然思いつかないくらいだし、GRも持ってるだけで撮らなかったし、とりあえず保留かなぁ。
思うままに
以下はすべてRAWをPureRAWで処理してLightroomへインポート、LightroomでRAW現像してリサイズ書き出し。
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