愛の戦士。

先行シングルの「Soldier Of Love」の強めのビートを聴いたときには、「Love Deluxe」周辺のサウンドに回帰したのかと思ってたけど、発売されたアルバムを通して聴いてみるとそうでもなく、全体的には前作「Lovers Rock」のアコースティックなアプローチに近い、あるいはその延長にあるアルバム。オーガニックな雰囲気もあるけど、音そのものには鋭いエッジがある。

今のところ個人的なベストトラックは3曲目の「Morning Bird」かなー。音を絞り込みつつもしっかりと感じるビートに、母性あふれるシャーデーのボーカルと、隙間を漂うピアノとチェロ。もうこの1曲だけで10年待った甲斐があったと思ってしまう。