この前もらったポロのカタログを眺めたり、TSIを搭載したポロの発表会の様子のレポートを読んでる内に、これは真剣に検討しないといけないと思うようになった。
ポロ自体は去年の秋にフルモデルチェンジをしていて、今回はHighlineの追加と、Comfortlineのエンジン変更という内容だったにもかかわらず、大々的な発表会を用意した上に、TSIエンジンの生みの親といわれるヘルマン・ミッデンドルフ博士が来日して、発表会の多くの時間をエンジンの説明に使ったとのことで、その1.2TSIについて調べてみると…
1.2TSIの開発コンセプトは、軽量化・低フリクション化・コストダウン。
1.4TSIのストロークはそのままで、ボアを小さくして1197ccの排気量にする。シリンダーブロックをアルミ製にしたり、フロントカバーをマグネシウムと樹脂で構成したり、オイルセパレーターをブロック一体型にしたりすることによって、エンジンの重量を89.5kgに収めた。
タイミングチェーンで駆動するカムシャフトは1本(SOHC)で、狭い挟み角(24度)の2バルブをロッカーローラーアームで動かす。ピストンは軽量化された上でモリブデンコーティングされる。圧縮比は10.0。燃料は最高150気圧でオフセットされたノズルから斜めに噴射。燃焼速度は1.4TSIより速いとか…
ターボはさらに小型化されて、ウェイストゲートが電子制御化された。これによって過給圧が漏れることなくターボのレスポンスが良くなる。インテークポートはストレートで、バルブシート周辺でスワールを発生させる仕組み。インタークーラーは水冷式。
そのほか、クランクシャフトの軽量化、オイルポンプの低速化等々を積み上げて、105ps(77kW)/5000rpm、175Nm/1550〜4100rpmという出力を実現。
この後は3気筒のTSIエンジンも出てくるかもしれないけど、ダウンサイジングコンセプトはこの1.2TSIでとりあえず一段落という事らしく、このエンジンをとにかくたくさん作って(=コストダウン)世界中にばらまくみたい。
…というような内容を踏まえると、今年の秋に日本に導入予定だというポロGTI(ツインチャージの1.4TSI)よりも、最新の1.2TSIの方が断然魅力的。エコカー補助金はそろそろ予算が無くなってきてるみたいだし、9月いっぱいの期限もあるからスパッとあきらめて、2011年モデルに切り替わるであろう10〜11月辺りに向けて、じっくり悩んでみようと思う。
ポロに搭載のTSIエンジンについて語られた発表会
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20100525_369317.html
フォルクスワーゲンが内燃機関で効率を追求する理由
http://car.watch.impress.co.
「いま、最も圧倒的」VW POLO×LOVECARS!
http://lovecars.jp/archives/1044