チック・コリア率いるReturn To Foreverの『The Romantic Warrior』というアルバム。邦題は『浪漫の騎士』で、なんでも友人の書いた同名の詩がモチーフだとか。
Return To Foreverといえば、デビュー作のカモメのジャケット+楽園サウンドの印象が強いんだけど、この作品は打って変わってハードでかつエレクトリック。いわゆるフュージョンのバンドは、メンバーが入れ替わって音楽性が変わったりするのを境に「第○期」なんて呼ばれたりするわけで、これは第2期の最後に位置するアルバム。
アルバムのタイトルにもなってる３曲目だけがアコースティックなアレンジ。他の曲はシンセの音がやたら古くさくて、今の感覚だとRPGか何かゲームのBGMっぽい感じに聞こえてしまうけれど、そこを飛び越えてしまうと、1976年の作品にしては洗練されてるよなぁとか思いつつ、チック・コリアは相変わらず1曲１曲が長過ぎとか思いつつ、まぁプログレだよねぇとか思ったり思わなかったりしつつ、秋の夜長を満喫するのであります。
