季節外れ。


松田聖子にゾッコンなのであります。もちろん、今のではなくて(失礼)、80年代の彼女に。お友達にそんな話をしたところ、『ユートピア』というアルバムがおすすめだというので、サクッと買ってみた。ベスト盤で振り返る的な聴き方ではなくて、その当時のパッケージで触れてみたいと思って。オリジナルの発売は1983年6月1日。通算7枚目のアルバム。ぼくが10歳の時かー。音楽よりもファミコンだったなー。

いつものように到着したAmazonの箱がやたらでかくて、これはいったいどうした事かと開封してみると…あれ、間違ってLPをオーダーしちゃった?よくよく確認してみると、「初回限定 紙ジャケLPサイズ復刻盤」のシールを発見。今年の3月に発売したのに、まだ初回限定盤が残ってるのか…。プレゼントの応募は期限切れだし、そもそも同時発売の5枚を全部買わないとダメだし。しかし、保存に困るなー。ちょっと嬉しいけど(笑)

CDは台紙に貼られたキレイなキレイなケースに入れられていて、これが非常に出し入れしにくいから、CDだけ別のケースに入れておく事にする。CDのレーベルはLPのレーベルデザインを印刷して欲しかったなー。まぁまぁ、彼女はそういう方向じゃないか。

おそらくこれも復刻されたものだと思う歌詞カードを見ると、作詞の松本隆を筆頭に、実にいろんな一流どころが作品を寄せておりまして、松田聖子はアルバムのクオリティーが高いというのにも納得。もちろん彼女のパーソナリティーあってのことだけど、少なくとも音楽面での松田聖子というのは、ひとつのプロジェクトだったのではないかと。

細野晴臣の作・編曲だという『天国のキッス』目当てで入手したのに、冒頭からの『ピーチ・シャーベット』『マイアミ午前5時』『セイシェルの夕日』の流れにしびれる! 後半にある『ハートをRock』の作曲者…甲斐祥弘は甲斐バンドの甲斐よしひろだそうで、こんな曲も書けるんだねぇ。そして、呉田軽穂こと松任谷由実の『秘密の花園』等々、あっという間の40分間。それにしても松任谷由実は天才だ。

多分CDのみだと思うんだけど、最後にアルバム収録のシングル2曲のカラオケが入ってて、これを聴くと細野晴臣もまたすごい。『天国のキッス』は完璧にテクノポップな凝った音作りなのに、歌が乗るとそんなに主張してこない。これは長く聴く1枚になりそうな予感。

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