同じ事務所。


菊池桃子のファーストアルバム、『OCEAN SIDE』を入手して聴いているところ。テーマは夏なのに(?)発売は1984年9月。秋なんだ。菊池桃子と言えば、『テラ戦士ΨBOY』とかその後のラ・ムーで玉砕する辺りしか記憶にないし、レンタルでベスト盤を借りてみたものの、あまりに歌がアレすぎて最後まで聴くことができなかった。かなり前にお友達からこのレコードが100円のジャンクコーナーにあるという連絡をもらったものの、ベスト盤の記憶がよぎってスルーしたのであった。


そこから少々時は過ぎ、菊池桃子がオメガトライブと同じトライアングルプロダクションという事務所に所属していたことを知る。そしてこのレコードをシティーポップ方面のディスクガイドで発見。やっぱりオメガトライブと同じ林哲司の関連なのかー。というわけで、次に見かけたら買おうと思っていたところで、アッサリと遭遇。


アイドルのアルバムなのに、ジャケットは顔のアップではなくて、ストライプの水着で海に浮かぶ彼女と傾いた水平線。当時は結構インパクトあったんじゃないかなぁ。逆に目立たなかった可能性もあるかも? ふたつ折りの歌詞カードの裏側がポスターになっているんだけど、なんかこの顔イラつくわー(笑)


レコードはA面がOCEAN SIDEで、B面がYOUR SIDE。CDだと裏返しなしで続いちゃうから、こういう構成も薄まってしまうわけで、イラつくポスターも含めて、レコードっていう当時のパッケージに触れるのは楽しいね。


レコードに針を落としてびっくり仰天。これって、まんまオメガトライブじゃん! ホントにボーカルが菊池桃子になっただけ。コーラスにオメガトライブのクレジットがあるし、オメガトライブもレコードの演奏はスタジオミュージシャンだから、ほぼ同じメンバーに違いない。


A面1曲目のタイトルチューン『OCEAN SIDE』では、「Aqua City」聴きながら Driving~なんていう歌詞が出てきて、思わずニンマリ。ここでの彼女の歌は、ベスト盤の印象とはちょっと違って、『時をかける少女』の時の原田知世に通じる微妙な揺らぎというのか、不安定さが逆にいい雰囲気を出している気がする。

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