誰かの物語。

このザラザラ感と、古いにおい
今月の6日に修理に旅だったパイオニアのレコードプレーヤーPLX-1000は今だ返って来ず。修理センターに電話で問い合わせたところ、来週には戻る予定だという回答。3週間かかって直ってなかったら立ち直れないなぁ。全く衰えることのないレコードへの欲求を満たすために、ちょっと前の話だけど、オークションで中古のLP25枚セットを落札いたしました。70年代のフュージョン・クロスオーバー方面で、ハービー・ハンコックがメインかな。この辺りがなかなか落札できなくて、今回はもうかなり強引にお金で解決してみた次第。

LPのサイズは迫力あるなぁ
超有名な『HEAD HUNTERS』は、ジャケットはものすごくキレイなのに、残念ながら盤がお椀状に反っておりました。再生できるだろうけど、片面はエッジがターンテーブルから浮いてしまいそう。この次作でやっぱり有名な『THRUST』も同じようにお椀状に反っていて、さらに針飛びしそうな腐食みたいなものが数ヶ所。やっぱさー、きれいな盤はオークションで安く買えるわけないんだよね。ちょっとガッカリだけど、この辺はCDやハイレゾで持ってるから、ジャケットや当時のライナーノーツの価値ってことで。

よし!
いちばんのお目当てだった『SEXTANT』はジャケットもきれいで、盤に反りや目立つキズはなし。これは『HEAD HUNTERS』でブレイクする直前のアルバム。これに限ったことじゃないけど、完成直前の上り坂を駆け上がっている途中の作品というのは、惹かれるものがありますな。

レコードはきれいな手で扱おう!
落札したレコードはそのほとんどが「レコードのヒゲ」(=プレーヤーにセットするときに穴を探しながらグリグリやった時につく跡)が無いから、元の持ち主は扱いが丁寧だったんだろうな。ライナーノーツも全部揃ってたし。ただちょっとカビがねー。

人に歴史あり
ジャケットをひっくり返すと、何やら日付が(笑) レコード買った日かな? 最初は「えっ?」って感じだったけど、これが逆にヒントというか、元の持ち主がどういう順序で、どういう繋がりでこのレコードを聴いていたのかの手がかりになっていて、すごく面白いと思った。『HEAD HUNTERS』を1974年3月22日に買って、前作の『SEXTANT』はその1年後。やっぱこの順番で聴くのかー。1974年の3月ってぼくは1歳1ヶ月だ。ジャズの世界ではクロスオーバー・フュージョン、あるいはアフリカへの回帰が大きな流れになっている時期。そういう時代の熱気みたいなものがライナーノーツから伝わってくる。

もちろんよくある国内盤
その他には、泣く子も黙るモダン・ジャズの名盤が数枚に、クラシックが1枚。イマイチよくわからないのは、オーディオを買った時にもらえるノベルティーみたいなLP。単なる景品じゃなくて、音質にこだわった本格的なもの…のような説明付き。とにかくさー、レコードプレーヤーが返って来ないことにはこれ以上先に進めないわけで。早くしてよー。

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