加担。

これまでのあらすじ

2025年にお会いしたカイラスさんのYouTubeチャンネルで、今から1~2か月前くらいに「東餅屋・和田峠頂上店」と、今回おじゃました「ロッジ和田峠」が登場していたみたい。それを見ていた人が、東餅屋・新和田トンネル店のエントリーを見つけて「写真がばらまかれているらしいよ。」というコメントをくれた。で、見に行ったのが前回のエントリーなんだけども、全然ダメダメだったなー。カイラスさんのその動画がメンバー限定のものだと思っていたところ、このエントリーを書くために改めて確認してみたら、普通に見られるやつもあるじゃん。ぼくが行かなかった奥の従業員スペースや2階まで映っていて、どうやらそっちに諸々があったみたい。横倒しの冷蔵庫を乗り越えたり、いつ抜けるかわからない階段を上がったりするのは無理だから、このくらいでご容赦いただきたい。そもそもぼくは心霊とか儀式自体に興味がなく、廃墟美の写真を撮りたいだけの廃墟好きだからね。

そして今回もカイラスさんの動画を知らないまま行ったんだけど、事前にカイラスさんからコメントをいただいていた。

これをやった人、僕の動画をみているらしく、動画のup後にまた東餅屋やロッジ和田峠に写真や落書きを追加していました。六芒星の儀式等。
数日前に情報提供者からメールと画像が来まして、更にロッジ和田峠に写真や落書きが追加されていました。壁には「カイラス呪」ともw
もしかしたらうおさん、もうロッジ和田峠に行ったかもしれませんが、まだ行っていなかったらこれをやっている人頻繁に行っているみたいなので、出会いにご注意下さい!

https://uosan.info/20260901/39112/#comment-4125

マジっすか。廃墟でいちばん怖いのは人間なんだよなー。前回の東餅屋にあった写真からしても、まともな人じゃなさそうだし。とりあえずその「六芒星の儀式」とやらの痕跡を見に行ってみましょうか。

半袖シャツ

先週末に行った東餅屋・和田峠頂上店のエントリーの最後に載せた「もうひとつの廃墟」へ。午後から雨が降る予報になっているから朝イチで乗り込むことにして、旧道を調子よく登っていくと、頂上のトンネル手前から急に霧が出てきて、「んー、来週にしようかなー。」という気持ちがよぎる。せっかく来たからとにかく入口まで行ってみようと自分を奮い立たせ、なんとか現場に降り立った。クルマの外気温計は13℃。半袖シャツで来たら寒いじゃん。

本当に行くのか?
ハチの巣あったら帰ろう

朝霧に佇む

ハチの巣はない
予想以上に暗い
ドアは引かれたまま

苔むした階段を上ったところで目の前に現れた建物は、思っていた以上に中が暗くてアレ。ハチの巣はなくて引き返す口実を失った。ここまで来たからロビーくらいは見ていかないとなぁ。決死の覚悟でおじゃますると、ロビーにはコウモリのフンが大量に積もっていて無理。とりあえず右手にある食堂と思われるところに逃げ込んだ。

落ち着こう

踏み込んですぐにどこかから「キャリキャリ」という動物の鳴き声みたいなものが聞こえてきて固まった。よくよく見てみると、奥の天井にコウモリがぶら下がっている。マジっすか。こうなるともう足が床にくっついたまま離れなくなってしまう。とりあえず飛び回るような様子はないから、あんまり近づかないようにして状況を整理する。

壁は赤、床は緑
ニホンウサギコウモリのみなさんですか?
昔の摩耶観を彷彿とさせ…ないか(笑)
厨房側に目を向けると…
赤のラッカースプレーが置かれている
ボーイスカウト関連の客が多かったのかな

外から柔らかい光が差し込んでいて、写真を撮るには絶好のコンディションなんだけど、ロビーに積もったフンと、今ここにいるコウモリのせいで集中力が切れた。カメラのISO設定をオートにして魚眼レンズに付け替える。目についたものをとにかくそのまま撮る作戦に変更してロビーに戻るぞ。

サスペリア

コウモリ関連も嫌だけど、この建物の何がアレって壁が赤いことなんだよね。「決してひとりでは見ないでください。」のキャッチコピーで一世を風靡した『サスペリア』という1977年のホラー映画のイメージが頭から離れない。いや、断片的にしか知らないんだけど(笑)

後から思えば「樋口→」がヒントだった
上ったけど帰りたい

気配

コウモリのフンが積もった階段を駆け上がって一気に2階へ。フンは古いものらしく、ニオイがしないのが助かる。実はもう帰りたいんだけど、またこのフンまみれの階段を通るのがイヤだから、客室側の真ん中くらいにある階段を目指して廊下を進んでいくと、壁に「美穂の背骨へし折る」「美穂の心臓」「美穂の肋骨」と書かれているのを見つけた。これって。東餅屋にあった写真に書かれていたやつ! しかも同じように赤いペンで。そして階段の手前の部屋の前を通り過ぎようとしたときに目に入ったのは、畳にばら撒かれた大量の写真と思しきもの。ここか!

赤のペンと赤のスプレー
誰もいないよね?
六芒星というか五芒星?
「カイラス呪(?)」発見!

室内に人がいないか慎重に覗き込む…大丈夫、誰もいないようだ。ここがその「六芒星の儀式」が行われた場所なのかな? 書かれているのは六芒星ではなくて五芒星? 畳の方は丸い感じでちょっとファンシー。壁には「美穂」の他に「美奈子」の名前がある。「カイラス呪」も発見。漢字間違ってるけど、この並びに入ってるってカイラスさん徳が高い! 美穂の「穂」と心臓の「臓」は廊下の落書きでは書けていたのに。赤いスプレーが動画公開後に出現したやつなのかな。別人かも?とも思ったけど「美」の書き方からすると同一人物っぽいね。骨とか心臓に執着がある人なんだろうか。

肝心なところ

帰りたい気持ちを抑えて、ばら撒かれている写真をチェック。東餅屋にあった写真と同じ人だなー。ただし今回は裸の上半身だけのものが多数。それからこの人以外の写真もあって、全部で4~5人くらい? 卒業アルバムを切り抜いたみたいなものや、運転免許証と一緒になっているもの等々。免許証は住所だけ消されたものと、名前と写真”以外が”消されたものがある。写真の種類はそんなに多くなくて、1枚ずつになっているか4~6枚まとめてあるかくらい。黒いフチがあるのは、インクジェットプリンターで印刷してから切ってるせいじゃないかと思う。

東餅屋にあったのと同じ人
複数の写真をまとめたものも
運転免許証の住所は消されている
畳の五芒星には心臓を刺された1枚が
美奈子も樋口なのか
文字が印刷されているもの
運転免許証は名前以外消されている
窓側から

駆け降りる

さすがにもういいでしょうってことで部屋を出て客室側の階段に向かうと、ここもデザインが凝った感じでサスペリアなのが怖い。明るいのと、コウモリの気配がないのが救い。この赤い壁の奥は男女の浴室になっている感じだけど、もう覗いてる余裕がない。踊り場から見える2階の壁には「樋口美穂」と書いて消した跡が。そう、あの部屋はその隣だ(笑)

建物全体がモダンな感じする
部屋間違えました?
コウモリのフンが積もった階段の下

赤いスプレー

コウモリのフンまみれになりながらも、誰とも会うことなく脱出。駐車場まで戻ると、周囲にはキノコ採りに来たと思われる皆さんのクルマが増えていた。いろんなものを吸い取られた感じでグッタリ。もうしばらく廃墟はいいかなー(笑)

食堂にあったスプレー缶だろうね
入口のドアにはストッパー

今回の「儀式」とやらを俯瞰してみる。カイラスさんの動画が上がった後で、写真や落書きが追加されていることを考えると、みんなに見てもらいたいという意識が強く感じられる。動画を見た、あるいはそういった情報に乗せられてまんまとやって来たぼくのようなヤツが、こうやってインターネッツに上げることを狙っているのは間違いない。だから運転免許証の重要な部分は消してある。案外まともな人かも? ネット伝いに、写真の人たちに話が届くことが最終目的だったら、ぼくはそれに加担したことになるし、そこまで考えながらも載せてしまうのは、なんだかんだ言いながらぼく自身、自己顕示欲が強い同種の人間ということなんでしょう。願わくば、パフォーマンスアートみたいなものであってほしい。

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