本命のDAC200は公式サイトでは11月上旬入荷予定ってなってるけど、未だ音沙汰なし。そうこうしてるうちに、各社からD/Aコンバーターの新製品が続々と発表になって目移りしてしまう。PCMの24bit/192kHzは当たり前で、これからはDSDの時代と言わんばかりのラインナップだけど、ソフトはまだまだ少ないし、PCからの送り出しの問題等々で、オレ様的にはDSDは無くてもいいや、と思ってる。
D/Aコンバーターといえば、真空管の載ったやつをその昔にお店から借りたことを思い出して検索してみた…トライオードの「Luminous 1.0」という文字がディスプレイに表示された瞬間に懐かしさがこみ上げる。そうそう、そういう名前だった。アナログ信号を扱う部分に真空管が使われていて、真空管を使わないモードと切り替えができた。真空管モードは本当にツヤツヤのうっとりする音色だったんだけど、信号が来てから回路が立ち上がるとかで曲の頭が欠けるのと、大きな入力で音が歪んでしまうという問題があって見送った。当時15万円だった(直後に18万円に値上げ)から、どっちにしても買えなかったんだけど、単体のD/Aコンバーターに対するあこがれは、ここで植え付けられたものだと思う(笑)
Luminous 1.0の下に写っているのが、当時買ったばっかりのユニゾン・リサーチのSimply Fourという真空管のアンプで、ECC82という小さい真空管が3本、EL34が4本という構成だった。Luminous 1.0のこの石油ストーブみたいな網の中に、同じECC82が2本使われている。
そんなこんなで、Luminous 1.0の生みの親のトライオードのサイトを覗いてみたら、「TRV-DAC1.0SE」という真空管を使ったD/Aコンバーターの新型が発売になったばかりという、なんとも運命としか思えないタイミングで、またまた心が揺れているのであります。さすがに頭切れとか歪むとかはないだろうけど、真空管の音ってATOLLとはまた違う方向のような気がするしなー。この景気で大きな買い物はもうこれが最後という雰囲気もバリバリあって、買ったら終わってしまうし、なんだかもうどうしたらいいのかわからなくなってきた。