黒くて淡い。

暖簾が出てるε-(´∀`*)ホッ
お友達のブログで存在を知った「味宏(あじこう)」に向かったのは、年末年始休業明けの3連休を目前にした金曜の夜。天ぷら方面は丼もののチェーン店でもなければ恐ろしくて入れないと思っていたら、ここはごく普通のお値段で天ぷら定食や天丼を食べられるというではないか! そして、寒空に車を飛ばして向かったのにはもうひとつの理由が…。

52年もやってたんだね
建物の老朽化による取り壊しで、今月いっぱいで閉店するんだって。カウンターにその辺のことが書かれたハガキが置いてある。昭和37年から営業しているという事は、ぼくが生まれる前からここにあるってこと。それなのに今まで知らなくて、しかも閉店って話を聞いてから来るなんて、調子が良すぎるかもね。

「うしかわ茸」をお願いします
例によってちょっと時間が早いせいか、お客さんはぼくだけ。カウンター席に腰掛けて天丼をオーダーして、ぐるっと店内を見回す。暖房はストーブのみ? 時間帯によってはここで燗をつけたりするらしい。天ぷら以外のメニューも充実していて、ちょろっと飲みたいところだけど、今日はクルマだから残念ながらダメ。

振り向いて撮ったから傾いてる
カウンターの反対側の座敷はテーブルがふたつ。しばらくして、香水の匂いをプンプンさせた若いカップルが入ってきた。もうさー、ホント迷惑なんだよね。それ以前にそんなんで味がわかるのか問い詰めたい。小一時間問い詰め…いや、今日はこの後まだ仕事だからかんべんしてやろう。命拾いしたな。

1,000円
天丼の登場。天丼という名前で想像していたものよりも黒い。油断していたせいで、ナスの天ぷらのひと口目で上顎をやけど(笑) つゆは色から受ける印象よりもずっと淡くて、素材の味を優先しつつ後味で存在が分かる程度。なんとも不思議。他はエビと肉厚なイカに、ワカサギの天ぷらがうまい。ワカサギの後はシシトウでスッキリとして、また次に向かう。みそ汁ではなくてお吸い物だっていうのもスッキリ感に一役買っている気がする。天丼とは関係ないけど、箸入れのフタの取っ手がエビの天ぷらになっているのがオシャレ。そんなこんなで大変おいしゅうございました。もう1回くらい行きたいけど、難しいかなー。

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