ザ・ピーナッツ

盛り上がってまいりました!
組み上がったシェルをPLX-1000のアームの先に取り付けて最後の仕上げ。トーンアームのお尻に付いてる重りの位置を動かしながら、アームが水平になるようにバランスを調整したら、レコード針がレコード盤に降りるように針圧をかける。マニュアルによるとAT100Eは標準で1.4gだって。気温が低い時は重めにするとかいうテクニックもあるみたいだけど、そういうのは追々で。レコード再生中は原理的にレコード針が内側に引っ張られる力が働くそうで、それを打ち消すアンチスケーティングという機能のダイヤルを針圧と同じ数字にして、やっとレコードを再生できる環境が整った。

鳴った!
記念すべき最初の1枚…ザ・ピーナッツに針を落とす。完全に放置状態のジャンクレコードだからパチパチノイズは結構するけれど、思っていたよりもいい音がするではないか。とくに中高域の滑らかさというのか、キラキラ感はCDにはないなー。もしかしたらCDかレコードかって事よりも、当時の録音技術によるものかもしれないけど、それでも1回もデジタルに変換されることなくアナログのままここまで届いた音を聴くってなんか贅沢な気分。このレコードはどういう経緯でぼくのところに流れ着いたのか定かではないんだけど、90年代後半に実家にいた時にはすでに手もとにあったことは確か。クリーニングしたらもうちょっとなんとかなるかな。

十字のところに針を乗せる
そのままごきげんで聴いていたら音が歪んできた。特に「さ行」の音が割れてるというかなんか耳につく感じ。古いレコードだから仕方がないかと思いつつも、念のため調べてみるとやっぱり同じ状況の人がたくさんいるではないか。どうやら原因はトラッキングエラーらしい。レコードは外側に比べて内側のほうが円弧が小さくなるのと、アームも円弧運動する関係で、レコードの溝と針の角度がずれる。これを解消するためにオーバーハングといって、針をレコードの中心よりも15mmくらい先に置くようにするんだって。

バッチリチリ足
シェルにカートリッジを付けるときにザックリと調整はしたんだけど、そこまでシビアなものだったとは。これをなんとかうまく調整・確認できる方法がないか探してみたら、面白そうなのがあったから早速マネしてみた。本当にインターネッツにはなんでもあるんだなぁ。カニ目ナットに苦戦しながらオーバーハングを調整。内周では問題なくカートリッジとレコードの溝は平行になってるのに、外周だと斜めだわー。でもこれ以上はどうしようもない。PLX-1000ではこの辺が限界かな。外周では特に問題ないし、これでOK。

まぁまぁ、このくらいは…
もう1回アームの水平からすべての調整をやり直して、見逃していたアームの高さも確認して音を出してみると、最初の時よりもだいぶ良くなったけど、やっぱりまだ「さ行」の音が気になるなー。こういうことに膨大な時間と手間(とお金)をかけるのが今どきのレコードの楽しみの一部なんだろうけど、実際にはどこで妥協するかって話? あと、ジャンクじゃないちゃんとしたレコードを1枚くらいは確保しないとダメかも。

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