「フランス座」が解体されているという話を聞いたのは、先週の火曜日のことだった。週末まで残っててくれればいいなぁと思っていたら、なんとか待っていてくれたみたい。それにしてもジャマな電柱というか信号機だなぁ。
残念ながら正面の入り口付近から解体作業が始まっていて、向かって右半分は「フランス座」っていう看板がかろうじて残っているのみ。
ランドマークとしての機能を果たしていたこの角の看板は無事。ストリップ劇場だっていう感覚でいたけど、どこにもストリップなんて書いてなかったんだね。「ヌード劇場 フランス座」が正式名。夜にこれが点灯している景色はどんなだったんだろう? 見た記憶が全く無い。
隙間からちょっとだけ覗き込んでみると、そこには正面にあったもうひとつの「ヌード劇場」の看板が横たわっていた。ブルーシート越しの青い光が悲しい。
そして劇場の中は…手遅れだった。すべてが破壊されて、重機が鎮座しているだけ。横の店舗スペース(?)はこんなに大きかったのか。なんだかんだで中がどうだったのかも知らないままだったなー。
このフランス座のフォントも見納め。よくよく見ると結構手の込んだ造り。ネオン看板って作ってる会社がもうないんだろうな。好きな景色がまたひとつ消えてしまった。ここはこの後なんになるんだろう?
前に写真を撮ったことがあるような気がして探してみたら、2009年7月20日のフランス座が出てきた。なんと営業中! 7年前まではやってたのかー。いつごろだったか長期休業的な感じになって、結局そのまま営業再開することはなかった。