パステルカラー。

なかなかCD化されなかったらしい

去年たくさん買ったCDの中で比較的ヘビーローテーションなのが、国分友里恵の『Relief 72hours』という1983年発売のデビュー・アルバム。まずこのジャケットのパステルカラー具合がなんとも80年代っぽいじゃないのさ。そしてタイトルの「Relief」のフォントというのかなー、デザインを1文字ずつ変えてあるのが浮かれた80年代のイメージ。その下にある「ゆりe」のマークは「少女と、オンナ ゆりe」という彼女のキャッチコピーだって。いいねー!

ゆりe

それにしても『Relief 72hours』っていうタイトルがよくわからない。「Relief」は「救済」だから「救済72時間」ってこと? 72時間っていうことはつまり3日で、1曲目の歌詞が「Silkの夜風に着換える時間ね Friday Night」ってことは金曜から日曜日までのことを歌っているのかも? でも1983年当時は週休2日にはなっていないから、「花金」よりも「土曜の夜」という時代だったはず。

んー、わからないわー(笑)

ぼくも例に漏れず、林哲司のプロデュース作品という側面でこのアルバムに出会った。この時期の林哲司といえば、杉山清貴&オメガトライブでもブレイクしていくところで、非常に脂が乗っているといのか、乗り始めのいい時期なのではないだろうか。アルバム全体ががっちり彼の作曲・編曲で占められているのかと思いきや、そうでもない辺りにプロデューサーとしてのバランス感覚の良さを感じる。

The 80年代

国分友里恵は正直なところこのアルバムを聴くまで全然知らなかった。水玉のワンピースで裏ジャケットに載っている姿からは想像できないパワフルなボーカル。テンポの速い曲はもちろんなんだけど、個人的にはゆったりグルーヴが心地よい『Weekend Love』と、王道のバラード『Love Song』が特にイケてると思う。この後も何枚かアルバムを出しつつ、結婚後は裏方的な感じなのかなぁ。今は山下達郎のツアーに参加したりしているみたいだねー。

前にも書いたけど、特に恋愛においてこの時代の電話の存在感というのかキーアイテム感がすごい。このアルバムでも「ベルが二度鳴って 切れたわ / たぶんあの店にいるのね」とかね。電話がかかってきても誰からなのかわからないとか、そもそも家にいないと電話に出られない、電話が来たことすらわからないという時代の72時間。今はそういった部分もインターネッツやスマホがまんべんなく照らしてしまうのよねぇ。

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