先々週だったかさらにその前の週だったかの週末に、久しぶりに開催されたレコードフェアにおじゃましたんだけども、人影まばらというか、いつもならジャズのコーナーに張り付いてるジジイたちがひとりもいない。なによりも、今まで会場の3/4程を占めていたレコードが今回は半分程度まで減って、その分CDの扱いが増えている。一部では新品のレコードプレーヤーの値段が下がり始めているなんていう話も聞こえてきて、いよいよブームも翳りが見え始めたかもしれない。
そもそもレコード高すぎなんだよね。国内の新譜は5,000円する上に海外みたいにmp3ダウンロードカードも付いてないし、中古でも昨今のシティーポップブームとやらで、レコードなら安く聴けるはずだった80年代の邦楽もほぼ全滅。ジャズは国内盤ですらそこそこのお値段になってしまった。そもそもこのレコードフェアも最終日の100円セールがなくなり、「お知らせのはがきを提示すれば1枚100円引き」が「1,000円以上の盤で1枚100円引き」になり、そして前々回くらいから外税になってしまった。
以前の所有者が歌詞カードに押印した日付は、昭和49年の1月4日。初売りで買ったのかな?(笑) ぼくは生まれて11ヶ月…ということは1974年で、ビートルズ解散から約4年。レコード番号から調べると同じ番号で何種類かあるみたいで、まぁこれは当時普通に国内で売っていた盤ってことなのかな。本来は帯があるはず?
国内盤の裏ジャケはA面の2曲目と3曲目のタイトルが逆になったまま、かなり長い間直らなかったみたい。肝心の音は、レコードで『ABBEY ROAD』を聴くのは初めてだから期待値が高かっただけかもしれないんだけど、カートリッジをVM750SHからDL-103に替えてポールのベースとリンゴのドラムの密度感が上がっても、それほどグッと来る感じもなく…もちろん悪くはないんだけど、リマスター盤のCDの方が低域が厚くて全体のバランスがいい。単にレコード盤が古いだけなのかもしれないし、当時はこういう音だったのかもしれないし、ぼくがCDの音に慣れてしまっているのかもしれない。ビートルズはこれ以上深追いしてもそんなに聴かない気がするから、このくらいにしておこう。