シティーポップに飽きてしまったぼくは、もしかすると「モンド・ミュージック」が次の楽園かも?と思ってインターネッチョで調べてみた。が、イマイチよくわからない。何やら本があるみたいだからAmazonのマーケットプレイス経由でオーダーしてみた。
その名もズバリ『MONDO MUSIC』。初版は1995年…Windows 95が発売された年。ということは一般的にはインターネッチョのイの字も無いころではありませんか。パラパラめくってみると、本が重要な情報源だった時代の密度感や勢いを感じる。ってゆうか、もっとディスクガイド的なものを求めていたんだけど。
初っ端がヤン富田氏のインタビューになっていて、よくわからないまま読んでみたらやっぱりよくわからない。インタビュアが絶賛するヤン富田氏のアルバムをYouTubeで見つけて聴いてみる…ハマれる感じでもないなぁ。
パラパラとめくっていくと細野晴臣氏が…前々からどこに行っても必ず遭遇すると思っていたけども、やはりここでも避けて通ることはできなかった。彼によるとモンドとはムード・ミュージックで、昔のラジオで曲と曲の間を埋めるように流れていたものだったと。子供ながらにその中にキラリと光るものを見つけていたとのこと。そうそう、ぼくもスーパーでかかっている曲がいいとか、こういう感覚に近いものがある。ここで細野氏が上げているモンドのレコードを配信で探していくつか聴いてみた。ソフトロック? オールディーズ? いや、こういうの好きだけど、モンドなの? 謎が深まるばかり(笑)
次に目に止まったのがビーチボーイズの『SMILE』周辺のお話。え? ビーチボーイズもモンドなの? このSMILE周辺は東京時代にハマりまくってハマりまくって、今ではもう聴きたくない部類に入ってしまっているんだけど(笑)
95年当時はまだブライアン・ウィルソンの『SMILE』は発売されてなくて、未完成の断片を集めながらそのロマンに思いを馳せたものじゃったー。ますますモンド・ミュージックがわからなくなってしまった。
そんなわけで、モンド・ミュージックは定義がないというか、あってもかなり広範囲に及ぶというのか、ひとつのジャンルというよりは概念とか思想に近いところの話なのではないかという結論に達したのであります。端的に言ってしまえばサブカルの一部分で、ぼくからは遠い遠い世界の話であった。とりあえず、細野晴臣のアルバムを聴きますね(笑)