TM Networkの6枚目のオリジナルアルバム『CAROL ~A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991~』を24bit/96kHzのハイレゾで購入いたしました。
中学の時に、小学校の担任だった先生が異動で引っ越すとかで、同級生多数でその手伝いに行った日の夜に、多分みんなでお寺か何かに泊まったんだよね。よく覚えてないんだけど。その時に誰かが持っていたウォークマンみたいなもので『Self Control』を聴いたのがTM Networkとの出会いだった。その時は曲名もアーティスト名も分からなくて、友達とイヤホンを片耳ずつ分けて、巻き戻しながら電池が終わるまでその曲だけを聴き続けた(笑)
そこからほんの少し時は流れ、『Get Wild』でブレイクを果たすと『Gift for Fanks』というベスト盤が出た。当時CDのみでリリースされることが話題だったと思った。最後に『Self Control』が入っていて、「これだったのか!」と再会を果たしたのであります。その後は『humansystem』をとにかくよく聴いた。この『humansystem』はオリジナルのCDの音が小さいことで有名なんだけど、当時はそんなこと全然気にしなかったなぁ。友達から借りたカセットテープをダビング(懐)して聴いてたせいもあると思うけど。
デジタルレコーディングからCDにした時の音質は制作側も不満に思ったらしく、次作の『CAROL ~A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991~』は海外でアナログレコーディングされたとのこと。当時はレコードでも発売されて、CDとは曲順が違うとかなんとかいう話だったのを覚えている。ぼくは高校生になっていて、TM Networkを(あんまり)聴かなくなっていたのでありました。それが今となってはこのアルバムがTM Networkの最大のヒット作なんだそうで。今回のハイレゾ(2014年発売)は、この時のアナログマスターからということでものすごく期待して買ってみた。
最初の曲の音が出た瞬間に成功を確信した(笑) CDとは明らかに質感の違う芯とエッジがある音で、キラキラ感がきめ細かく全体に降り注ぐ。低域もピントが合っていてバランスのいい押し出し具合。小室哲哉の音作りのすごさがよくわかる。バッキングに注目(注耳?)すれば、いろんな音が鳴っているのがわかるのに、ボーカルに集中するとすべてが混ざり合って全体の雰囲気を醸す。ハイライトはやっぱり『BEYOND THE TIME』でしょうかねー。イントロからもうキまくり。曲の終わりですべての音が止まった瞬間のリバーブから、その後の右から聞こえるギターのカッティングがたまらない。アナログレコーディング末期の奇跡ですな。
試しにレコードと同じ曲順で聴いてみたらこっちの方がしっくりくる気がする。CDの曲順は真ん中辺りで流れをぶった切っているような気がしないでもない。当時は全体に漂う暗さみたいなものを受け入れることができなかったんだと思うけど、今ようやく理解できたかなー。この頃の小室哲哉はすごかったんだなー。いや、今もすごいのかもしれない。(反語)