しあわせな休息のために。

ついに最終号

予約していた八画文化会館の9号が届いた。2011年に「終末観光」を標榜して創刊してから、途中お休みの時期も挟みつつ、なんとなくテーマも変わりつつ11年。今回のこれが最終号とのことで、改めて時の流れとその速さを実感しますなぁ。

当時のエントリーを読み返してみると、2011年の時点で廃墟散策というものが十分に認知されていたというか、定番化してしまって逆に身動きが取れなくなったような状況だったんだなー。創刊号のおまけでもらった『グッド・ナイト・ベイビー』のレコードは、終末どころかレコードブームで復活しているっていうのが少々皮肉なところ。

Vol.7を買ってなかったからあわててオーダーした

こういう本を読むと、どこかに出かけてちょろっと見聞きしたいわーと思うんだけど、超受動的人種だから、その「どこか」が見つからないし決められない。ガチガチに予定が決まってないと動けないタイプ(笑) 間接的な影響で「まぼろし博覧会」を見に行ったくらいかなぁ。

いい時代だったんだなー
ゆるキャラの下地はあった

そしてこの最終号の中身は、5号の「駅前文化」と8号の「商店街」から続く「旧市街地への旅」の完結編という事らしい。7年以上撮り溜めてきたものとのことで、情報量と密度がものすごいことになっている。たくさん集めて分類する(例えばクリーニング店やメガネ屋等)ことの尊さよ。これができる人はホントに尊敬する。長い時間が経ったら貴重な資料になっているかもしれない。

休息しまくってきたからなぁ

扱われるテーマが廃墟からB級スポット・B級C級グルメ的なもの、そして昭和の香りが残る商店街や看板へ移っていく中で、当初はどこか安全なところから傍観するような、ノスタルジーに浸るような感じでいたのが、特にここ数年は自分が見られる方になってきている…要するに取り残されている側のような気がして、なんか焦るんだよなー。今自分の置かれた環境にネタ切れや行き詰まりを強烈に感じているところにまたひとつ終わりが来て、なんだかちょっとアレな感じがする昨今でございます。

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