ずっと昔からこんな感じでここにある「正栄軒」という店。「せいえいけん」なのか「しょうえいけん」なのか…ここが急に気になりだしたのは先月半ばのこと。その時はお昼時を過ぎた時間に、カメラのテストで外観だけ撮影して帰った。その写真を眺めているうちに、ここは入っておかないと後悔するような気がして翌週のお昼におじゃましてまいりました。
ちょうどお昼くらいに到着。営業中の看板を確認して入店…店の人も誰もいない(笑) 「すみませーん」と声をかけると愛想のいいご主人が登場した。「いいですか?」と聞いてから年季の入ったカウンターに座っておすすめを聞くと「全部同じ」という答え。
外に「牛肉麺」っていう大きな看板があるし、メニューにも蛍光ペンでラインが引いてあるから、おそらくこれがNo.1メニューだろうということで「牛バララーメン」を注文してしげしげと店内を見回す。厨房内で人が動くと床とカウンターが微妙に揺れる。建物は高床式とまではいかないけど床下に隙間がある。この辺は地盤沈下がいろいろだという話を聞くけども、もしかしたらその影響なのかな?
店内は年季が入っているが、テーブルの上のメニューが曇っているとかいうこともなく、十分に配慮が行き届いていて一安心。外には「焼肉」っていう大きな看板があるから各テーブルにはガスが来ている。焼肉定食が平日ランチタイムだけなのが惜しまれるわー。
牛バララーメン到着! 牛肉の煮込みに麺が入っているようなスタイルで、角のないやさしい餡に八角か何か独特な香りが立ちのぼるホロホロの牛バラがうまい。ちょっとぬるめなのがアレだけど、全体的にマイルドで本格的。肉がおいしい店なんだろうなーという感じがひしひしと。
ぼくが食べている途中で薄々タイヤを履いたレクサスに乗った老夫婦が入ってきた。常連さんかと思ったらどうもそんな感じでもなく。夫婦が餃子をオーダーしたら厨房の中でひとつずつ包みはじめた。次は夜に焼き肉を食べに来たいね。写真的にも夜のほうが映えるだろうし。