公私ともに立て込んでいると言いますか、久しぶりに仕事が忙しい(というほどでもないけど)ところに、あまり良くない話というのかできごとがありまして、本来ならば週末に例のお友達のところにおじゃまする予定だったのを延期してもらって、でも家にずっといるのもなんとなく落ち着かず、先週末に引き続いてカメラを持って炎天下を歩き回ったりしていました。
デジタルカメラ
イマイチ稼働率が上がらないリコーのGR IIIxに、台湾のユーチューバーがオヌヌメしているカラーとモノクロの設定をぶっ込んで、モノクロを中心に思いつくままシャッターを切った。GRらしくゾーンフォーカスでAFのタイムラグゼロとしゃれ込んでみたものの、そこまでするほど決定的な瞬間には出会わずなのか気づかずなのか、まぁまぁいつもの感じのよくわからない写真を量産しただけ(笑) 炎天下では背面液晶が見えにくいのと、絞り込んで空が写ると撮像素子にホコリが付いているのがわかったりして、やっぱりLUMIX DC-G100Dに買い替えようかなぁと思ったり。
アナログカメラ
そんなことをやっていたら、リコーから「PENTAX 17」というフィルムカメラの新製品が発表された。ちょっと前に社内の技術継承のためにフィルムカメラを開発するというアナウンスがあって、その後の製品化決定の話でハーフカメラという発表があったから、トイカメラ的なものだと思い込んで油断していたらガッシリと本格的なやつだった。デザインもすごくイケてると思うし、「アナログカメラ」という言い回しがいい。このご時世に実売で88,000円(税込)というのも本当にすばらしい。公式ショップでは予約で完売状態とのこと。買ってるのはオッサンと転売ヤーかなぁ。
ハーフカメラだから例えば36枚撮りフィルムなら72枚撮れて、カメラを普通に構えると縦構図の写真になる。リコーはここをフィルム代を節約できることと、スマートフォンの縦画面との相性の良さに置き換えて、若い人に使ってもらってフィルム文化を残したいというストーリーを語っているけども、ナウなヤングはフィルムを現像に出したらオンラインでスキャンデータだけ受け取ってネガは廃棄してもらうらしいぜ?
そうなると、この前のオーディオの話じゃないけれど、フラットで高品質なデジタルデータを用意して、それにお好みのエフェクト(写真の場合はネガプリント風とかリバーサル風とかあるいはモノクロ等々)をかけたものと何が違うんだろうか? 「フィルムカメラで撮る」という部分にロマンはあるかもしれないが、ロマン代(フィルム+現像料金)が高すぎてオレにはムリだな、やっぱ。フィルムから直接プリントしてくれる店もこの辺には無いしさー。