大型の台風が近づいている週末。天気が良かったら近間の廃墟群を見に行くってお友達と約束をしていたけれど、予想通りの雨。だがしかし、雨天決行ということになって向かった先は、あの絵で有名なホテル・セリーヌ。インターチェンジを降りて、さらに長い坂を下っていると左側にそれらしきものを発見。壁にはオレンジの「セリーヌ」という文字看板が残されている。ここで間違いなさそうだ。見えたままの入り口から潜入に成功。それにしても、このコンクリートブロックを積んだ部分の造りはいかがなものか。
入り口からすぐの2階へ続く階段を登り切った先にあったものは、建物の反対側まで続く真っ暗なバックヤード。台風接近のどんよりした天気も相まって、さすがにこれはひとりでは厳しい。お友達と一緒でよかったわー。懐中電灯を頼りにバックヤードに踏み出して、いちばん手前の部屋におじゃま。丸いベッドに何か書いてあるぞ…おっと、これは有名な妊婦の絵ではないか!潜入3分で遭遇とは、なんと恐ろしい廃墟。
これでテンションが上った僕たちは、妊婦の絵を求めてむさぼるように各部屋に侵入していくのでありました。隣は赤い部屋。ここでは絵を見つけることはできなかったけれど、もうちょっときちんと確認したらあったかもしれないなー。それにしても壁の鏡の模様も本当に悪趣味。
ホテル・セリーヌ関連のブログを見てみると、トータルで12〜13個の絵があるらしいけど、僕たちが発見できたのは7個。風呂やトイレ方面も確認したのになー。ショッキングな系統のものは結局発見できずじまいというか、天気のせいもあるんだろうけど、途中から早くここから出たいって気持ちが強くなってしまって(笑) まぁまぁ、廃墟って毎回そういう気分になるよね。
いちばん奥のリネン室的なところでは、入ってすぐのところにあった絵に気を取られていたら、奥からネコが飛び出してきてびっくり仰天。もうこれですべての体力を吸い取られて脱出。久しぶりに魚眼レンズも持っていったのに、レンズを交換してる精神的余裕がなかったなー。今回はこの絵が目的だったからいいけど、何も知らなくて入った行く先々にこの絵があったら戦慄するよね。この狂気…エロ本小屋に通じるものがあるような気がする。