ミントの袋。


ぼくがフュージョンというものを初めて聴いたのは中学生の時だったと思う。YMO好きなお友達経由でカシオペアを教えてもらった記憶があるんだけど、イマイチよくわからなかったなー。その時すでにフュージョンもYMOもメインストリームではなくなっていたし。その後、高校生になった辺りで、もうひとつの大御所フュージョングループであるところのTHE SQUAREにハマる。THE SQUAREは歌がないだけで、Aメロ・Bメロ・サビと分かりやすかった。そんなこんなで、ここのところちょくちょく聴いているのが、カシオペアの『Mint Jams』。1982年のアルバムで、ぼくにとってはこれが中学以来のカシオペア。


例によってYouTubeのオススメに出てきて、もうジャケット見た瞬間にビビビッと来た(笑) CDを買うつもりだったけど、もしかしてレコードがあるかも?と思ってオークションを覗いたらビンゴ。いくつか出品されてる中でいちばん安いやつを最低価格で落札。到着してみたらミント色の外袋に入っているではありませんか! いつもなら新しいのに交換するけれど、今回に限ってはこれは残しておこう。


ライナーによると、このアルバムは海外進出のための企画盤で、ライブの迫力とスタジオ盤の緻密さを一緒にできないだろうかというところから生まれたもの。『Mint Jams』というタイトルは、フレッシュで爽快感あふれる(MINT)と、エネルギッシュなライブ感(JAMS)以外に、メンバーのイニシャルで構成されているんだとか。1982年の2月23日と24日に、築地の中央会館で実際に観客を入れてライブ録音されたってことで、最後の方で歓声が入ってくる。それ以外の部分でライブ感はない。A面の2曲目『Asayake』のギターのカッティングに、アナログシンセ(?)の音がかぶってくる辺りがたまらないわー。日本のフュージョンバンドのこういうリゾート感というのか、懐かしい感じがまたいいじゃないのさ。

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