結果も出していない、特にがんばってもいない自分への誕生日プレゼントということで、「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」を購入せしめました。このレンズの発売は2016年で、特段新しいということではないんだけれど、ちょっと思うところがありまして。
どうもぼくの写真は証拠写真の域を出ないというか、とりあえずその場に行ってそのままそこでサッと撮るだけになってしまっているというか、最初からそうだったというのか。そういう部分を魚眼レンズとか超広角レンズみたいな飛び道具でごまかしていたことに気がついてしまったというか、飽きてしまったというか。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」は35mmフィルム(いわゆるフルサイズ)で50mmに相当する単焦点レンズで、巷では使い方次第で望遠的にも広角的にも撮れて、写真撮影の基本のキと言われているとかいないとか。F1.2という大口径と合わせて、今までぼくが持っていなかったジャンル。
さらにこのレンズがおもしろいのは、古いレンズの「味」を研究して、ボケが美しくなるように収差を意図的に作っているところ。その結果(?)、14群19枚という怒涛のレンズ構成になっている。写りはバリバリ解像度番長ではなくて、程よく柔らかさを残した繊細な方向。コントラスト上げてパキッとさせすぎるともったいないかも?
以上を踏まえて意気揚々と伊那市に繰り出したところ、普段使っているのが広角レンズだから50mm相当が狭くて狭くて思うように切り取れない。その結果は何を撮りたかったのかわからない写真ばかり…これは今までと違う何かを考えないとこのレンズが浮かばれねぇ。
趣味の写真だから自分が良ければOKなんだけど、なんだか1mmもいいと思えないのよねぇ。そもそも撮る時におもしろいと思ってないんだろうなぁ。ぼくは物事に対する感動が超薄いタイプの人間だけど、もうちょっとなんとかしたいともがいているところ。