(ホテル・アドラーというガストホフ / 部屋の前の廊下)
ドイツでは古い家ほど価値があるという考え方で、すごくお金をかけて工事を入れたりするけど建て替えないという例に洩れず、ガストホフは古い古い木製サッシで、ダイレクトに聞こえてくる鳥の声と、遠くから響く電車の音で贅沢にお目覚め。
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(シャワーの出が激しく悪く、温度調整がテクニカル)
カーテンがレールから外れてて最後まで閉まらない以外は、古いだけで部屋もベッドもバスルームも清潔で問題なし。
レストランまでおそるおそる朝食を食べに降りていくと、どうやら宿泊客はぼく達だけ? 「コーヒー or 紅茶」という質問に「コーヒー」と答えて席に着く。パンやバターが用意されていて、別にある大皿からハムやチーズを選ぶ。ホテルのビュッフェスタイルとは違った暖かい雰囲気。ゆでたまごは専用の台に乗せられてスプーン付き。子供の頃に、スプーンが手になっていて、帽子をかぶせる木製のたまごを載せる人形があったこと、チェックのエプロンの絵が描いてあって・・・ぼくが青の帽子、弟が緑のだったなぁとか思い出しつつ、スプーンで殻を割ってみると・・・固ゆでじゃん。スプーンで食べるの?
ここでは一泊だけだから、荷物をまとめてチェックアウト。ガストホフは家族経営な事が多いらしく、対応してくれたのはたぶんおばあちゃんだと思うんだけど、クレジットカードリーダーの操作がうまくいかなくて(壊れてるとか言ってたけど、そうじゃねぇと思うよ)、現金で支払った。安く泊まるならガストホフだね。
(哲学の道の看板 / 看板の左手が入り口(場合によっては出口))
今日も義妹のお世話になる。昨日と同じようにバスに乗って、昨日のハイデルベルク城と川を挟んで反対側の「哲学の道」を散策。城と同じく長い長い上り坂を登る。
(昨日はあの橋を渡って旧市街と城を散策 / 道のもう片方は階段)
人影はまばらで、たまにジョギングの人たちとすれ違うくらい。帰り道でケバブサンドを買って、義妹夫婦宅で早めのお昼。日本にいるような安心感からずっとここにいたかったけど、午後はミュンヘンに向けて移動。駅のホームでお別れが切ない。
普通の電車でマンハイムまで戻って、ICEでミュンヘン中央駅まで。普通の特急で行く予定だったけど、初めて乗ったICEがあまりに快適だったから、昨日義妹夫婦宅からインターネットで座席指定を取った。おととい乗ったときと同じように座席指定の表示を確認して、荷物をワイヤーロックで固定。
(ICEの中、ガラスの掲示板や自動ドアがオシャレ@iPhone)
車窓から流れる景色を眺めていたら、途中の駅から乗ってきたイタリア人かフランス人の夫婦に「そこは私たちの席だ」と言われて焦る。乗るときに座席指定の表示は確認したし、さっき改札に来た車掌さんにも特に何も言われなかったけどなぁ・・・相手のおばさんが自信ありげに見せてくるチケットを確認してみると、7号車って書いてあるじゃん。「あのー、ここは2号車なんですけどー」と言うと相手のおじさんが間違いに気づいて、何かを確認しに行ったあと謝ってくれた。おばさんは納得いかない様子だった。たぶんチケットの「2等車(普通席)」の記載を「2号車」と間違えたんだろうけど、ふたりきりになったとたんにこれで、義妹夫婦宅で充電した分が一気に吹っ飛んだ。
3時間ほどでミュンヘン中央駅に到着。デュッセルドルフなんて比べものにならないくらい大都会。人だらけ。駅とホテルの間にあるアラブ人街をよけつつ、ホテルの前まで来たら、修学旅行のような団体客が入り口を占領していて身動きがとれず。しばらく待っていたら、フロントの人(オーナー?)が気づいてくれて、優先的に通してくれた。チェックインを済ませてエレベーターで1フロア上がって1階へ。今度は部屋の鍵も無事にクリア。ここの鍵もやっぱり2周回る。
ちょっと休んでから、駅まで夕飯のサンドイッチを買いに行く(笑) サンドイッチをかじりながら、「○曜サスペンス」みたいなドラマをダラダラと見てたら、「いやいや、それはないでしょう」というような部分まで同じで、ふたりで爆笑。
(ユーロ、2とか20ってのはやめてほしい / 操作方法のわからない目覚まし)
残りの現金や明日の目的地までの乗り換え手順の確認をして就寝。が、枕元にある操作方法のわからないラジオ付きの目覚まし時計が、定期的にクリック音を鳴らすから熟睡できなかった。