浮遊感。

Kirinji_buoyancy

ここのところずっと聴いているのが、9月に発売になったキリンジのニューアルバム「BUOYANCY」。「浮力」という意味で「ボイエンシー」と読む。「温泉街のエトランジェ」「Rain」「台風一過」「空飛ぶ深海魚」等々、水に関係した曲が集まったからこのタイトルにしたって言ってるのをどこかで見かけた。

今作は途中にインスト(歌無し)の部分があって、不思議な浮遊感を感じるものの、全体的にはこれといった曲が無い地味な印象で、代わりにthe brilliant greenの「BLACKOUT」ばかり聴いてたけど、いつの間にか「BUOYANCY」に切り替わってた。

1曲目の「夏の光」はフィル・スペクターっぽいというのか、山下達郎っぽいというのか、深いエコーを使ったサウンドで、タイトルとは裏腹になんだかクリスマスだとか、スキー場が思い浮かぶ。「いらなくなった携帯、あるだろう / 冷え切った恋愛、引きとるよ」という歌詞で始まる「都市鉱山」が尖閣諸島〜レアアース関連の時期と重なって、個人的に印象深いアルバムになった。

ボーカルを務める弟の泰行の声が、井上陽水っぽくなったように感じたのは僕だけだろうか?(笑)

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