チャック・マンジオーネの代表作、1977年の『feels so good』が最近のお気に入り。レーベルのA&M Recordsは、ジャズの解説本なんかでは「売れ線を狙った(安い)フュージョン」的な解説がされていることがあって、ぼくも知らずにそういうイメージでとらえるようになってしまっていた。守備範囲外にこんなステキな音楽があるとは。 先週末に行ったオーディオショップで最後に聴いた、気持ちのいいLPレコードは実はこれ(笑)
チャック・マンジオーネは、アート・ブレイキーのグループにいたこともあるジャズトランペッターで、60年代後半からフリューゲルホルンに持ち替えて、フュージョン路線に転向。トランペットよりも柔らかい音色は、フルートにも通じるところがある気がする。それを支えるリズムトラック、特にドラムのセンスがいいこと。ベースとテナーサックスのユニゾンでキメてくるところなんて、低音楽器大好きな僕にはたまらない瞬間。そして隠し味的な(ぜんぜん隠れてないけど)、ワウギターのカッティングがまたいい。オーディオ復活の記念碑的な1枚になった。