開かない扉と開いている窓。


Googleマップで調べた座標をカーナビに入れて現地に向かったものの、ちょっとずれた場所に案内された。廃墟になるとインターネッツから削除されてしまうみたいだ。それでも今回は建物が見えたから、程なくたどり着くことができた。

建物の南側は斜面になっていて、入り口のある裏側に滑り込んだから、正面からの写真を取り忘れてしまった。入ってきた瞬間に目に付いた半分空いたシャッターをくぐって、その奥にある扉のノブを回すと…あー、開いちゃった。廃墟のドアって開かないと残念だけど、開いたら開いたでちょっと困る(笑)

正面にあったのはミニテーブルに薔薇の造花。そして左への矢印。正面玄関を入ったところの機械は、お金がありそうなところだけ壊されていた。写真がぶれているのは、ISO100のフィルムを使っていたせい。

1階は駐車スペースだから、階段を使って2階に上がる。事務所にあったカレンダーや書類から、2010年まで営業していたらしいことを知る。それにしては、踊り場にジグソーパズルだとか、ファンシーな猫の写真が飾られているのがなんともアナクロで。事務所の写真はぶれがひどくてボツ。

反対側の階段から3階へ。こっち側は雨漏りしていてカビ臭いし、昨日の雨でカーペットがぐしゃぐしゃ。廊下には雨漏りを受けるためのバケツが並べられているのがイヤな感じ。だって廃墟だよ?

ドアの開いている部屋に入ってみると、南側の窓から外の新鮮な空気と光が入ってきていてちょっと落ち着く…いや、窓が開いてるのに床が濡れた跡がないじゃん? 別の部屋では、窓際にビデオが並べられていたけどやっぱり濡れていなくて、でもぼくは、キレイに収納されたコーヒーカップを見ながら、最期は従業員が出てきて廃業(倒産?)の張り紙を見たのか、それとも今日で終わりですって感じで閉じたのかなーとか考えていて。

事務所の辺とかもうちょっとじっくりと見たい気もするけど、どうしようかなぁ。もしかしたら、開かなかったほかの部屋に誰かいたのかもしれないし(;´∀`)


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