1983年。

紙ジャケじゃなくてもいいんだけどね
前々からたまにYouTubeで遭遇して懐かしいなぁと思っていた飯島真理が今ちょっとマイブームといいますか。腰を据えてじっくりと聴いてみたいなぁと思いつつレンタルを探してみても、需要が少ないのか見つからず、それならばということで久しぶりに新品のCDを買ってみた。2007年にリマスターされた限定の紙ジャケットがまだ手に入るありがたさ(笑) とりあえずは、彼女のデビュー作の『Rose』のみ。以前のぼくならまとめて全部とか買ってたけど、最近はちょっとオトナになったからさー。

[youtube http://youtu.be/3Qhfm8JuSCw]
1983年の発売で、もしかしたら坂本龍一プロデュース作品としての注目度のほうが高いのかもしれない。ぼくが彼女(の音楽)に出会ったきっかけがまさしくここで、中学の頃にYMO好きなお友達から、坂本龍一の『黄土高原』に詞を付けたのを聴かせてもらったのが最初だったのを強烈に覚えている。もっとも、当時は坂本龍一プロデュースなんてことは知らなかったし、実際に音を聴いても全然わからなかったし、そもそもプロデューサーなんていう存在すら知らなくて、とにかく坂本龍一の曲を歌っている人という程度の認識だった。

[youtube http://youtu.be/1cNhdymQWBc]
早速聴いてみると、お年玉をかき集めて毎年最新モデルに更新していたソニーのウォークマンで何回も繰り返し聴いていたのは、実はレコード会社を移籍するときに出したベスト盤だったということが判明。カセットテープに録ってもらってたからジャケットの記憶が無くて気が付かなかった。そうだよなぁ、1983年って言ったら10歳だから、中学2~3年だとそこから4年後くらいで計算も合うし、移籍第1弾の『Coquettish Blue』はリアルタイムで聴いた記憶があるし。とは言え、そのベスト盤には『Rose』の半分の5曲が入っていたわけで、やっぱりこれは名作に間違いない。

[youtube http://youtu.be/L6ItZbHKEBY]
どうなんだろう?普通は飯島真理と言えば『愛・おぼえていますか』かな、やっぱ。劇場版の超時空要塞マクロスの主題歌で、アニメの中ではそれを歌うアイドルの声も担当していたとか。そのせいなのか、『Rose』のすべての曲は彼女の作詞作曲で、いわゆるシンガーソングライターなのに、なんとなくアイドル歌謡っぽくも聞こえて、ここが好き嫌いの別れるところというか、アーティストとしてもうちょっと評価されてもいいと思うんだけどなぁ。去年の暮れに巨大な紙ジャケで買った松田聖子の「ユートピア」も1983年だということを考えると、そういう時代だったのかもしれないけど。

[youtube http://youtu.be/ZJupAsE5NBE]
『Rose』をちゃんとしたオーディオで聴くのはこれが初めてかも。ボーカルはちょっと奥にあってエコーがかかってる。そして、どこをどう聴いても「坂本龍一です。本当にありがとうございました。」というアレンジと音。ぼくも成長しております(笑) 1曲目の『Blueberry Jam』から『まりン』『MY BEST FRIEND』までのスキのない流れ、B面の最初『きっと言える』…どの曲も好きなんだけど、断腸の思いで1曲あげるなら『ひみつの扉』かな。Good-byeって歌いながらこの曲でアルバムはエンディングを迎える。その後にアンコールで『おでこにKiss』だけど、これは確信的にアイドルだから、彼女自身こういうキャラクターは好きでやってるのか、そもそもこういう人なのか。

[youtube http://youtu.be/z2kDFQpX1Lw]
というわけで、ビクター時代の4枚はなんとか揃えたいんだけど、1枚2,500円のCDって抵抗あるよなー。でも早くしないと無くなってしまいそうだし…と、悩みつつ彼女の歌うスプーンおばさんのエンディングテーマでお別れ。

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