お友達からカートリッジを貸してもらっちゃったー。写真左側がDENON(デンオン)のDL-303で、右がSHUREのM91GDというやつ。シェル付きで、特にDL-303はカートリッジを押さえるスタビライザーがセットされているという気合の入りよう。両方共もうずっと使ってないとのこと。カートリッジには、針からの振動でコイルを動かすMC型と、同じく針からの振動で磁石を動かすMM型の2種類があって、一般的にはMC型の方がハイエンドとされている。で、今回お借りしたのはDL-303がMC型で、M91GDがMM型。ちなみに、ぼくが使っているオーディオテクニカのAT100EはMM型互換のVM型というもの。
MC型のカートリッジは聴いてみたいなぁと思いつつも、非常に高価でなかなか手を出せないでいたから本当に嬉しくて、何を置いてもまずDL-303をセットアップ。借りたままの状態だとオーバーハングが合わないから、自分のMG10からAT100Eを外してDL-303に付け替えた。MCカートリッジを買うならお値段的にもDL-103くらいまでだなって考えてたけど、このDL-303はもっと上のお値段。極細のカンチレバーと針が眩しい(笑)
M91GDもオーバーハングの関係でネジ穴をいちばん外側に移動。2種類のシェルを含めた重さを測ってみたら0.07gしか変わらなかった。針圧は両方共1.2g。DENONのDL-103の針圧は2〜2.5gなのに、DL-303は全く別物ってことだな。
ここからが大問題で…ぼくの使っているフォノイコライザーはアンプの中に拡張ボードとしてセットされているから、MCカートリッジとMMカートリッジで設定を切り替えるために、アンプを開けないといけないわけで、ラックから引きずり出した状態で実験開始。ものすごく期待してDL-303の針を落とす…おおー、これがMCカートリッジの音なのか! 確かにすごく繊細でまろやかというかなめらかというか、シルクの肌触り。でも、なんか音が小さいから今までの1.5倍くらいボリューム上げないとダメだ。そしてボリュームを上げると「サーッ」というノイズも大きくなる。
フォノイコライザーの設定をMMカートリッジに戻してM91GDで同じレコードを聴いてみると…音圧が全然違う。解像度ではDL-303だけど、音の迫力というかメリハリは断然こっち。MCカートリッジは出力が小さいから、やっぱり昇圧トランスを入れないとダメなのかもしれないなぁ。なんにしても、現状のままでは高いMCカートリッジを買っても活かせないということがわかったというところで、この先どうするのか行き先も見失った(笑) シンプルにMMカートリッジで聴くのが正解なのかもなぁ。