スピーカーを買い替えたからって、今まで何十年も聴いてきたビートルズやジャズが全く新しいもののように聞こえる訳もなく、それはCDで聴いてきたものをレコードで買い直しても同じこと。ぼくは「音」じゃなくて「音楽」を聴きたいわけで。そんなこんなで、連休に近くの書店でひっそり開催されていたミニレコードフェアで、今まではあんまり買わなかった方面のレコードを何枚か買ってみた。
https://youtu.be/F__sz681wFU
その中でヒットだったのが門あさ美の『Hot Lips』。「もん」じゃなくて「かど」ね。正直なところ、この人のことは全然知らなくて、もしかして有名なんじゃね?と思って買ってみたら、その筋では超有名だった(笑) ホテルのカウンターにメッセージを残して、愛人の元から去っていくところからレコードが始まるんだけども、いわゆるシティーポップの王道というかで、最後まで気持ちよく聴けてしまう。 このレコードに限ったことじゃないけど、携帯電話が出てくる前の時代の電話のキーアイテム感ってすごい。気がついたら「受話器」が死語になってた。
https://youtu.be/hyHv78zRuXU
もう1枚のヒットは八神純子の『素顔の私』。SANTAMONICAと書かれたトレーナーで、あまりにも素顔すぎるジャケット。これはこの前買った『和モノ AtoZ』という本の影響と『みずいろの雨』目当てでゲット。なんつっても『みずいろの雨』の裏声に切り替わる瞬間の気持ちよさ。予想に反して、アルバム1枚まるごと全部良じゃないのさー。彼女は現役で歌っているみたいで、全然衰えていないのがすごいね。いわゆるJ-POPになる前の、80年代の日本の音楽がかなりすごいことを思い知ってしまった。しばらくはこの方向に突き進みそう。