ラストアルバム。

お盆が過ぎて急に涼しくなったからオーディオが捗るぜーと思ってたのに、また暑さが戻ってきちゃったわー。そんなこんなで今回紹介するのは、高村亜留の『ARU FIRST』という、1985年発売のアルバムでございます。『和モノ AtoZ』という本が出た時にタイアップのリイシューになった5枚の中の1枚。その5枚の内、秋元薫の『Cologne』だけ未だに買えていない。

秋元薫、再発売して!

本と一緒に出たんだから買っておきましょうってことでサクッと入手したものの、いざ聴いてみるとCDプレーヤーが壊れたのかと思うくらい太くて低い声にびっくり仰天。ジャケットから受ける(あるいは期待していた?)印象とあまりに違ったからか、1回再生しただけでしばらくはお蔵入りになってしまった。

シェリル・リンですかー

その間に買ったもの等々をあらかた聴き尽くしたところで、もう1回挑戦してみるとあら不思議。いいじゃないのさー! アルバムは吉田美奈子でお馴染みの『LAST STEP』で始まる。ゆったりしたテンポにこの声は相性がいいかも。2曲目の『恋は最高 (I’m In Love)』は、彼女が触発されたというシェリル・リンの曲によく似た雰囲気。こういうオマージュを見つけながら聴くのもまた和モノの醍醐味でありまして。

歌詞カードも正確に復刻

バラードは必要以上に湿っぽくなったり演出過剰になったりしないサラッとした感じが良い。歌謡曲的なものもありつつ、最後もポップなナンバーでおしまい。彼女のアルバムはこれ1枚のみ。(もう1枚あるみたい) これだけの個性的な声の持ち主が今はどうしてるのかと思って調べてみると、2014年に癌で亡くなったとのこと。ファーストといいながらラストアルバムになってしまった。残念。

タイトルとURLをコピーしました