初霜だより。

中古で買いました

何日か前に会社の周辺に霜が降りていて、いよいよこの季節が来たなぁなんて思った瞬間に頭に浮かんだのが、松任谷正隆の『霜の降りた朝』だった。『夜の旅人』という彼の(現状で)唯一のソロアルバムに収録されている曲。ぼくが持っているのは2015年のリマスター盤で、ちょっと前に大貫妙子の『SUNSHOWER』と一緒に買ったのでありました。両方ともオリジナルは1977年発売なのと、大貫妙子とのデュエット曲の『荒涼』が『SUNSHOWER』のCDにボーナストラックとして収録されていたりして、ぼくの中ではこの2枚はセットのような感じになっている。実際交互によく聴いていたし。

イヌ派だな

それで、改めてCDを引っぱり出してライナーを読んでみると、『夜の旅人』は所属するティン・パン・アレーとクラウン(レコード会社)との契約上のノルマで作らなければいけなかったこともあるけれど、ティン・パン・アレーのほかのメンバー(細野晴臣や鈴木茂)がソロアルバムを出していく中で、「よし、オレもいっちょやるか!」的な意気込みがあったと言っている。意気込みだけが先行していた気がするとも。そして「どこかにちょっとヴォーカルもいけるんじゃないかと思っていたところもある。」と。ボーカルは賛否が分かれそうな雰囲気があるけれど、ぼくは結構好き。結果的に彼はこのアルバムには満足していなくて、完成してから10回も聴いていないとか。「自分としてはあまりに青臭いアルバムで封印したかった。」「でも最近は歳のせいか、面白いかも?って思ったりする。」そうだけど、Spotifyにこのアルバム無いんだよなー。今でもまだ廃盤にしたいと思ってるのかも?(笑)

すべての作詞は前年(1976年)に結婚した松任谷由実。ジャケットの絵も彼女の作品でモチーフは『霜の降りた朝』という話。音楽やる人って絵もうまいパターン多いよねー。その他は、各曲について影響を受けた作品やアーティストの名前を挙げて説明してくれているんだけど、ぼくはその作品やアーティストがほとんどわからなくて残念。このライナーで、松任谷正隆が奥さまを対外的に「由実さん」って呼んでいることや、彼自身のニックネームが「マンタ」だということを知る(笑)

アルバム内の曲では『Hong Kong Night Sight』が有名かなー。後で松任谷由実がカバーしたからね。今香港はいろいろと大変なことになっているけれど、1977年当時のイギリス統治時代は今よりもずっと華やかだったんだろうなぁ。

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