リマスターのリイシュー。

そこそこ前のお話なんですけど、中森明菜の『UNBALANCE+BALANCE+6』というアルバムを買ったんです。1993年発売の15thアルバムに、未収録だった周辺のシングル3枚の6曲をプラスして2002年にリマスターで発売したのを、2017年にUHQCDで再発売したもの。これが配信にもなくて、インターネッチョでも売切れ。超高額な中古品を発見して確保した次第。ってゆうか、帯無しならそう書いておいてほしかった。帯がないのにこの値段(約7,000円)はなぁ。

言われなければ彼女とはわからない

このアルバムを知ったきっかけは、TM Network好きなお友達のためにクルマに載せた『THE GREATEST HITS-小室哲哉作品集 S-』に、中森明菜の『愛撫』が入っていたこと。ぼくはこの曲が小室哲哉なのは知っていたけど(聴けば誰でもわかるけど(笑))、作詞が松本隆だったのは知らなかった。このコンビでのもう1曲『NORMA JEAN』は中森明菜が歌うにはちょっと違和感があるような気がするし、曲もなんかつまんねぇ…おっと誰か来たようだ。

1989年に近藤マッチの家で自殺未遂をして1年間活動休止。1990年から活動を再開するものの、所属事務所の移籍を繰り返して安定しない。そんな状況下でレコード会社をMCAビクターに移籍しての第一弾が 1993年の『UNBALANCE+BALANCE』だった。実に4年ぶりのオリジナルアルバムでもある。小室哲哉はTMNを休止してプロデューサーとして活動し始めた時期かな。

2002年のCD発売時に添付されたもの

再発売のCDには『二人静 -「天河伝説殺人事件」』以降、中森明菜の楽曲をプロデュースしている川原伸司によるライナーが入っていて、それによるとレコーディングは92年の夏から始まって、最初に『愛撫』と『NORMA JEAN』がシングル化を前提にレコーディングされたものの、発売直前になって坂本龍一の『Everlasting Love』がシングルに選ばれたとか。これなー、坂本龍一のお得意な感じという以外何もない曲なんだよなー。『愛撫』は後からシングルカットされたけど、これが先に出てたら違う展開になっていたかもなー。

UHQCDとかって意味あるのかなぁ

他に、大貫妙子・Chara・BRO.KORNの名前が見えるけども、どの曲も似たような雰囲気で、(最初の3曲以外)繰り返し聴く気にならないといいますか…それぞれの印象が薄いところをボーナストラックの6曲がさらに希釈しているようで、クソ高いCDを買うほどの価値はなかった。シングルはアルバムに入れない方針だったとかで『愛撫』が入ってなかったら本当にどうしようもないアルバムだったかも。どうしても聴きたいなら「+6」じゃないオリジナル盤の中古を500円で買おう。ぼくとの約束だ。

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