門あさ美のオリジナルアルバムのリマスター第1弾が到着いたしました。今回のトピックは以下の3点。
- 最新デジタルリマスター
- 紙ジャケ(インナーやスリーブ等々もできる限り再現)
- アルバム未収録のシングルB面をボーナストラックとして追加
最新リマスター
エコーがかったいわゆる「お風呂場リマスター」だったらどうしようかと思って心配していたら、そんなことはなくて一安心。テープのヒスノイズ(サーっていう音)がかなり大きめに聞こえるところもそのままで、鮮度感のあるいい仕上がりだと思う。
レコードと比べると音の分離が良くなって、特にストリングス系がバリッとしてるように思う。この辺りは好き嫌いが分かれるところかもしれない。レコード内周の曲がみずみずしく鳴ってくれるのがうれしくて、CD買ってよかったなぁとしみじみ聴き入っている。
個人的に最大のニュースは『ファッシネイション』のB面の最後、『ブルー』に入っているパチパチノイズがキレイさっぱり消えていること。レコードを2回洗ってもダメであきらめたところ、後から買ったベスト盤CDにもノイズが入っていてびっくり仰天。シングル盤(B面)でもしっかり入っているから、てっきり意図的に加えたものだと思っていたんだけど。んー、このノイズは無い方がやっぱりいいかなー。
紙ジャケ
当時のインナー等々を可能な限り再現するというポリシーがすばらしい。レコード盤が納められている紙のスリーブに歌詞が印刷されているというところが四つ折りの紙に変更されているのがいちばん違うところかなー。スリーブをCDサイズにしたら歌詞は読めないから、これは正しい判断だね。
ぼくが持っている『サシェイ』は白レーベルの見本盤なんだけど、帯もなければスリーブもインナーも無いから曲名がわからない状況だったのが、今回のリイシューでようやく全体像をつかむことができた(笑) なるほど、カラーポートレイトが入っていたのね。あーそうそう、レーベルに関してはレコードとは全然違っていて残念。来月発売の4枚はピクチャーレーベルがどうなっているのか気になるところ。
今回のリイシューを監修した金澤寿和氏のライナーが付いているのもうれしいところ。門あさ美の紹介部分は共通。後半は各アルバムごとの解説があって、その中でアルバムごとのコンセプトなんかが語られている。なるほど「ファッションミュージック」ってそういうことだったんだ。
ボーナストラック
金澤氏のライナーによると、デビュー前の音源をボーナストラックとして収録することを彼女に打診したがNGだったとのこと。YouTubeにあるその『白い椅子』を聴いてみたらこれはこれで素敵なんだけども、ボーナストラックとして並べるとアルバム全体の雰囲気が壊れてしまうかもなーという気もする。彼女が今でも自分の作品や世界観を大事にしてるのがうれしいところ。アルバム未収録のB面は今まではベスト盤CDに収録されていて、他の曲と並べても何ら問題ないどころか名曲ぞろい。これもリマスターで聴けるのが大変に良い。
一足お先に
東芝EMIに移籍後の2枚が先月にリイシューされていたからこっちも確保。廉価版シリーズだから、紙ジャケでもないしどのあたりのリマスターなのかもわからない。CDよりも高いダウンロード販売と同じ音源だろうな。
この2枚、特に(現状での)ラストアルバムの『La Fleur Bleue -青い花-』はレコードを入手するのにだいぶ苦労したのに、期待したものと違っててあんまり聴いてなかった。今回のリイシューで改めて聴き直してみたら、これはこれで初期の彼女とは違った魅力があるというか、上級者向けの感じがする(笑) もう1枚の『Anti Fleur』も高橋幸宏プロデュースで、タイトルも似てるしそれぞれの印象が薄いのよねぇ。んー、クルマで聴いてみようかなー。
第2弾の4枚が到着。
うおさん、こんにちは。
門あさ美さんの今回の再発、良いですね~
自分は、まだ買えてません(笑)ユニバーサル盤の2枚は購入し初めて聴きましたが、
テイチク時代とイメージが変わってしまい、歌い方も大貫妙子さんみたいで(笑)
また今回は名曲、ブルーのスクラッチノイズをカット!?少し欲しくなりました(笑)
ユニバーサルのシティーポップスシリーズのリマスター色々買ってますが、
今の所、全部リマスターの音質は文句なしです(笑)
康晴さん、ありがとうございます。
東芝EMI(当時)に移籍して心機一転を狙ったんでしょうね。
これはこれでいいんですけど、この路線だと門あさ美じゃなくてもいいような気がしてしまいます。
リマスターCDの残りの4枚も予約済みです(笑)