伊藤美奈子の『誘魚灯』のレコードが到着いたしました。3月にタワレコに予約したものの、レコードの発売が7月ってことで、待ち切れずに4月にCDを買って擦り切れるほど聴きながら待っていた。

青と夕焼け
久しぶりの3連休は仕事で、それでも何とか確保した時間に開封してみると、ずっしりと重いジャケットが現れた。さすがに高いだけあってゲートフォールド仕様(見開きジャケット)なのかと感心しながら袋から取り出してみると、2種類のジャケットが現れた。




ひとつはCDと同じ青いやつで、もうひとつは片膝を立てて座りながら物憂げに遠くを見ている彼女のジャケット…はて、これはどういうことなのか。袋に貼られている丸いステッカーを確認してみると「オリジナル & アナザージャケット」と書かれている。オリジナルの方が”青ジャケ”でアナザーが”夕焼けジャケ”という通称らしい。通称が付くほど有名なアルバムなのか。
どっちのイメージ?
「本人インタビュー含む書き下ろしライナーノーツ」に、「真冬の猪苗代湖で寒さに震えならが苦労して撮影されたジャケットがなぜか不評で、別バージョンのアートワークが作成された」って書いてあるのと、CDのインナーに夕焼けジャケがあって、下に発売日が1984年7月21日って書いてあることと、青ジャケ(オリジナル)の発売日が1984年3月23日だったことから察すると、発売から4ヶ月後にジャケットが差し替えられたってことかな? 1曲目が『ベルベット・ブルー』だし、『最後のレガッタ』とか『誘魚灯』とか水を感じる曲が多いから、青ジャケの方がしっくりくるけどなぁ。




インナーも微妙に色や写真が変わってて、歌詞の書いてある面も色が違う。レコード会社がここまでやるってのは当時としては普通のことだったんだろうか? ちなみにCDでは、ジャケットはオリジナルの”青ジャケ”で裏に”夕焼けジャケ”。歌詞カードは表が”夕焼けジャケ”のやつで、裏面(歌詞側)が”青ジャケ”のやつという構成。CDを外すと現れる写真はLPには無いやつだわ。
発売1ヶ月前の書き下ろし
書き下ろしライナーノーツによると…伊藤美奈子は1962年9月の東京生まれで、4歳からピアノを学んでいたが、幼少期から反抗心が強く、譜面通りに弾くことを好まなかったらしい。思春期になるといじめがあったわけではないが不登校気味になり、家でひとりピアノを弾いて過ごす。好き勝手に弾いて浮かんできたメロディーを誰にも言わずテープレコーダーで録音していた。それを行きつけのレコード店の店主に聴かせたことが転機となって、CBSソニーのディレクター川端薫氏につながりデビューのきっかけになった、とのこと。


本人インタビューでは、このアルバムでは『誘魚灯』がいちばん好きであること、アルバム制作が終わるころになっても曲名が決まっていなくて、松任谷正隆氏からユーミンに連絡して(いくつかの候補の中から)「誘魚灯がいいんじゃない?」って回答があったこと、これ以外にも桐ヶ谷仁とのシンクロ具合等々、アルバム制作にまつわるいろんなことが語られている。
取り扱い

肝心のレコードの音と盤質は良いのではないかと思う。最近はDL-103でレコードを再生しているが、今回の『誘魚灯』はCDと比べると鳴り物系というか太鼓系というかが若干目立つ感じがする。A面1曲目と2曲目がつながっていて、レコードを初めて聴いた時に2曲目の入りが早いような気がしたけど気のせいだった。

このジャケットから毎回レコードを取り出して戻すのが大変(特に”かぶせ帯”)だから、レコードとライナーだけ別のペーパースリーブに入れておくことにした。ジャケットはたま取り出してしげしげと眺めることにする。

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