TM Networkの『CAROL ~A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991~』をハイレゾで買った勢いといいますか、前作の『humansystem』(1987年)はあれだけ聴いたのに、今まで1回もCDなりMTなりLPを買っていないわけで「ここで決着を付けようじゃねぇの」と思ったりして。前にも書いたようにオリジナルのCDは音が小さいから(どうやらこれは意図があってこうなっているみたいですな)、ちょっと前に出たリマスターのCDを買ってみるか、あるいはそのハイレゾを入手するか…いや、久しぶりにレコードっていうのはどうだろうか?
今までに2回オリジナルのLPに遭遇したんだけど、両方とも状態が悪かったのとTM Networkという気分じゃなかったからスルーしてしまったのを思い出しつつ、インターネッチョで探してみたら案外簡単に見つかった。どうせ買うならできる限り状態のいいものをということで、少々お高かったけども信用のおける店から購入いたしました。
届いてみたらシュリンクフィルム付きだった。ジャケットの印刷の向きが少々変わっていて、普通のレコードはジャケットを正しい向きにすると右側からレコードを出し入れするようになるんだけど、これは上からになっている。裏ジャケは正面に対して逆さまになるスタイル。レコードを入れるところの向きを基準にするとジャケットが横向きだから、シュリンクフィルムに貼られているステッカーが90度回転してるのか。歌詞はレコードを入れる袋(スリーブ)に印刷されているタイプ。その他に、アンケートハガキとまもなく発売の写真集の申込用紙も出てきた。
スリーブになにやら注意書きが…
このレコードは、原音をより忠実に再現する為に、一般のレコードより高いレベルでカッティングされております。このため再生機によっては、再生能力を超え「歪」「針とび」等を起す恐れがあります。御使用になる前に「針先点検」「針圧調整」等を充分に行って下さい。
えー、CDは音を小さくしてあるのにレコードは大きくしてあるのかよ!(笑)
早速再生してみたらなんかヌケが悪くてガッカリだぜ。とりあえずレコードを洗いならがいろいろ考えてみたら「DL-103が良くないのでは?」という結論に達してカートリッジをVM740MLに交換。これがビンゴだった。高域がCDと同じくらい出るようになって、左右の音の分離も格段に良くなった。B面の1曲目辺りがいちばんカッティングレベルが高いのかなー。とりあえずぼくの環境(SL-1200GR)では問題なく再生できた。
改めてじっくりと聴いてみると、いきなりベースがすごいことになってることに気がつく。クレジットを見てみたら、1曲目だけカシオペアの櫻井哲夫が弾いてるではありませんか。その他も3曲目のギターがB’zデビュー前の松本孝弘だったりと、うわさで聞いていた諸々を確認した。当時のぼくはTM NetworkはYMOの延長のシンセバンドみたいな感じで聴いてたけどギターもすごいね。音質もさることながら、懐かしさがあふれて連続で3回聴いてしまった。レコードではB面3曲目の『Resistance』が終わったらその先はあんまり聴いてなかったことも思い出した(笑)
レコードの音に十分に耳が慣れたところで、オリジナルのCDの音源をネットワーク再生して聴き比べてみると、VM740MLのせいもあると思うけどレコードとそれほど変わらなくて拍子抜け。レコードの方がわずかに低域のピントが合っているような感じだけど、レコード内周の曲はCDの方がいいかもなー。昔は低域がもっとモコモコしてたような気がするんだけどなー。リマスターも聴いてみないと決着がつかないっぽいなー。それともシバタ針(VMN50SH)を買い直そうかなー。
TM Networkはなんか最近またやってるみたい。