モワッとしたところ。

特典付き

ちょっと前のエントリーでチラ見せしておきましたが、『アナログレコードにまつわるエトセトラ』という本を買いました。これはレコードコレクターで(ディスクユニオンの)バイヤーでもある山中明氏が、mysoudマガジンというWebマガジン(?)に書いていたコラムから抜粋・加筆したものをまとめた1冊。

ぼくがレコードを聴き始めたのが2014年の暮れ。インターネットを除けばレコードの入手先は骨董屋のジャンクコーナーと隔月くらいで開かれていたレコードフェアがメインという状況下で育ってしまったせいで、いまだにコンディション表記を見てもどういう状態のものなのさっぱりかわからないし、検盤(レコード盤を直接見る)のやり方とか見極め方法だとか用語等々のモワッとしたところをスッキリしたいと思って買ってみた。結論から言うと、モワッとした部分の中心にあるようなところは、売っている方もモワッとしたままというか、スパっと線が引けるようなものではないということがわかってスッキリした(笑)

やはり避けて通れない

ただし、こういう話は全体の1/3くらいで、その他はオリジナル盤やテストプレスについてだとか、同じアルバムのジャケット違いについてだとか、あるいはレコード買い付けの話などなど。日本は世界でいちばんレア盤だとかが集まっている国で、いわゆるマトリクススだなんだの話はインターネットが普及した2000年以降に研究が進んだ世界なんだって。予想外にこっちの方が面白かったかなー。ぼくがここのところ見失っていた”レコードで聴く意味”みたいなものを再確認しつつも、レコードの値段はずっと前から上がり続けているそうで、今からオリジナル盤だなんだに参戦するのは手遅れなのもまた現実。

タイトルとURLをコピーしました