何がきっかけだったのか忘れちゃったけど、急にパイロットの子供向け万年筆「kakuno」が気になって、近くの本屋の文房具コーナーを覗いてみたけど置いてなくて、日に日に思いは募るばかり(笑) 結局Amazonでサクッとオーダーしてしまった。オレンジのキャップ。インクの濃淡を楽しみたいから太い方のM(中字)で。
かわいらしいパッケージの中に入っていたのは、本体の他は黒のカートリッジインキ(パイロットは”インク”じゃなくて”インキ”)と、ふりがなのついた説明書。軸は鉛筆みたいな六角形で、キャップには外しやすいようにくぼみが付けられている。これで万年筆デビューした子供が、将来高い万年筆を買ってくれるとメーカーは嬉しいのかもしれない。Lamyも確か学生向けというか、そんな位置づけだったと思うけど、なんかこういうのに弱いんだよねぇ。
ニブ(ペン先)には顔が描かれていて、この顔が見えるようにして書くのが正しい使い方。ごくたまに違う顔のがあるとかないとか。カチカチの鉄ペンだけど、ぼくは筆圧超高めの現代っ子だから、何万円もする金ペンなんか一発で壊しちゃいそうだし、何よりも気軽に使いたいしね。壊しても1,050円だから。筆記用具としては高いけどさー。
別売りのコンバーターでボトルのインクを使えるようになっているのが、kakunoが単なる子供向けの万年筆ではないところ。一緒にオーダーした「CON-50」の到着が遅れて、待ちきれずに付属のカートリッジを入れちゃった。書き味はLamyよりも断然ヌルヌルでいい感じ。インクがたくさん出るのも、そういう感触に一役買っているのかもしれない。ああ、黒いインクっていいなぁ。
カートリッジを早く終わらせて、ボトルからインクを吸い上げたい!と思っていたところに予想外の悲報が…。今まで使ってきたLamyのボトルのブルーブラックはいわゆる古典インクで、耐水性があるという話だったのに、どうやら2011年辺りから普通の染料インクに切り替わっていたらしい。どおりで汗で流れるし、色も変わらないわけだ。こうなったら、本物の古典ブルーブラックを買うしかない!と思いつつも、黒も捨てがたい。
じゃあ、顔料インクの黒にすればいいんじゃね?ってことで、ローラー&クライナーの「ライプツィヒアンブラック」に白羽の矢を立てた。なんでも浅葱色が混じった黒らしく…インクはこういうストーリが大切(笑) 引き続きAmazonでオーダーしたところ、キャンセルさせない速さで出荷完了。その後で、このインクがものすごく水に弱いことがわかったけど泣かない。なぜならば、ぼくは字も絵も全く書かない(描かない)から!