ドイツ旅行:3日目〜大聖堂めぐり

3日目にして初めての晴れ。デュッセルドルフから特急に乗って、ちょっと遠くまで足を伸ばしてみる。ジャーマン・レール・パスで乗れる普通席で、写真はないけど2階建て車両の2階席に座ってご機嫌。でもそのぶん揺れが大きくてちょっと酔う。

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(画像はすべてクリックで拡大)
最初の目的地はアーヘン大聖堂。駅を降りて地図を頼りに歩いていくと、途中大きな門みたいなものに遭遇。門をくぐってまたしばらく歩いていくと見えてくる。前日の炭坑跡の屋上や、電車の窓から聖堂らしきものはたくさん見えたけど、実際に近くで見るのは初めてで、やっと観光っぽい感じになってきたことをかみしめる(笑)

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(市役所の外観と無料見られる部屋のひとつ)
ぼく達が聖堂に到着したときはミサの最中だったのか、すぐに入る事ができなくて、先にお隣の市役所庁舎を見に行く事にした。市役所も大聖堂に負けずと劣らない古い大きな建物で、無料で見られるって話だったんだけど、例によって無料なのはごく一部。しばらく様子をうかがってみたけど、有料コースを見に行く人が全くいないから、周辺の道をうろうろしながら大聖堂へ戻る。

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(市役所側から見たアーヘン大聖堂、入り口は右の建物の向う側)
大聖堂の入り口に、たばこやペット禁止のマークに混じって、写真を撮るなら2ユーロ寄付するようにとの説明書き。慌ててカメラをしまったけど、ここはやっぱり撮っておきたいと思って、入り口に座ってる係員に「どこで寄付すればいいのか」聞くと同時に「PHOTO-PERMISSION」と書かれた黄色い帯が出てきた。
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(アーヘン大聖堂のいちばん奥の礼拝堂)
聖堂内をグルッと回って出てきたら午前11時。早めにお昼を食べて次の目的地に行こうという事になって、勇気を振り絞って石畳の広場にあるオープンカフェに座る。座る前に英語のメニューがある事を店先の看板で確認したのに、出てきた店員にランチのメニューをお願いすると「ランチはお昼(12時)からで、今はテーブルにあるお酒のメニューしかないよ」という返答。日本とは違うのだよ、日本とは。近くに座っていた酔っぱらいに「サバクノタイヨウ」とか絡まれつつ、ここでもまた謝って席を立つ。

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(4711の広告 / KOLN HBF=KOLN HAUPTBANHOF=ケルン中央駅)
アーヘンからまた特急に乗ってケルンへ移動。今度は1階席。ケルン中央駅は大きな屋根のアーチがかっこいい。駅を出ると目の前にケルン大聖堂が出現。ちょうどお昼の時間だからお店を探してみるけど、アーヘンでの事が頭をよぎってなかなか座れない。結局ガイドブックにあったお薦めのお店におそるおそる入ってみると、愛想のいい店員に案内されて席に着く事ができた。でも、出てきたメニューはドイツ語のみで、どうしようか悩んでる内に自動的にビールが登場。
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(茹ですぎのスパゲティーと酸っぱいサラダ)
もうどうにでもなれってことで、かろうじて意味のわかる「スパゲティー・ボロネーゼ」と「サラダ」と「パン」をオーダー。あきあらかに他のお客さんが食べてるものとは違うのはいいとしても、スパゲティーは茹ですぎだし、サラダは結構な量で下の方は酢漬けみたいな酸っぱいのが山盛り。これは、さっき聖堂前の広場で踏んづけて怒られた、キリストの絵のバチが当たったに違いない(笑)

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(見上げる高さ、てっぺんの三角形の付け根辺りまで登った)
とりあえずお腹は満たされたから、大聖堂に行ってみる。基本的には午前中のアーヘン大聖堂と同じ雰囲気だけど、ケルン大聖堂はスケールが桁違い。
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特に上方向への空間の広がりがすごい。聖堂の中に小さな教会(?)がいくつもあるような造りで、ステンドグラスから入ってくる光が幻想的。
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(階段入り口 / 三角形の付け根から見える景色)
言葉がわからないガイドツアーに参加するのもアレだから、4ユーロ払って聖堂に登ってみることにしたら、これが狭くて急な螺旋階段が果てしなく続く恐ろしいものであった。途中で断念するおばさんグループもいたし、ぼくも最後の方は足が上がらなくなった。登ったら今度は降りるのも大変で、降りる方が速度が速いだけに螺旋に酔う。

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大聖堂周辺は一大観光スポットになっていてお店がたくさん。その中でもちょっと外れたところにある4711という、オーデコロン(ケルンの水という意味らしい)の元祖の本店に、かなり道に迷いながらも到着。現地のお客さんに、店の入り口にあるオーデコロンの掛け流しは触っていいんだよ(ドイツでは基本的に棚の商品を勝手に触ってはダメ)と勧められて両手に塗ってみたら、その後ずっと香り続けるワナ。お会計の最後に母国語を聞かれて「ジャパニーズ」と答えると、日本語のパンフレットを入れてくれて、「ダンケシェーン」が「ドウモ、アリガトウ」に切り替わる。

4711本店とは反対方向にあるハチミツの店にも行く予定だったけど、スパゲティーとサラダのせいで、場所が詳しく書かれたパンフレットを店に置いてきてしまったのと、ちょっと距離がありそうだということで、昨日行くはずだったラインタワーに登る事にして、デュッセルドルフの駅まで戻る途中、ケルンの駅の有料トイレ(公共機関のトイレは有料)で物乞いの襲撃に遭う。4711の袋をぶら下げて、トイレに入るための小銭を財布から出すところを見たら、そりゃあ絶対声かけるよなー。50ユーロだったか50セントだったか「チップをよこせ」みたいなことを言われて財布を出すところまで行ったんだけど、他の人が素通りしてるのを見て「払わない」と断って出てきた。友人・知人の話を聞いてるとトイレに物乞いがいる確率は高いみたい。

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(ラインタワーと周辺の建物 / タワーから見るライン川)
デュッセルドルフに戻って一安心。ラインタワーまで3駅だから楽勝だと思っていたら、逆向きの電車に乗っていた。今日は何かひとつうまくいくと油断して、その後に必ず失敗するというパターン。ラインタワーに着いたのが夕方だったせいか人影もまばら。展望台も○○タワーにありがちなちょっと寂れた雰囲気で、駅から結構歩いた割にはちょっと期待はずれだったかな。

それでも予定通りに動けた事に満足して、駅でサンドイッチを買って(笑)ホテルに戻る。

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