長年の懸案事項だった、ソニーのSACDプレーヤー「SCD-555ES」のトレーが開かない問題の修理が完了いたしました。2012年にオーディオを復活した時にダメになっていることに気がついて、その後買ったお店(にいた人)に修理をお願いして一旦は直ったものの、症状はすぐに再発。ここ1年位は完全にダメになっておりました。
これを口実にSCD-555ESとDAC100SEを下取りに出して、USB-DAC機能付きのCDプレーヤーに買い換えようかと思っていろいろ見てみたんだけどさー、現実的な価格帯のCDプレーヤーは肝心のCD読み取り部分がPC用ドライブの流用だったりで、最近のモデルはあんまりお金がかかってないものばっかり。現状で単体D/Aコンバーター持ってるんだし、SCD-555ESを活かした方が音質的にもいいだろうってことで修理に挑戦することにした。分解して元に戻せなかったら買い替えってことで(笑)
SCD-555ESを修理してる人を一生懸命検索したけど発見できず。だったらぼくが詳細な手順を残しておこうじゃないかという意気込みで始めたものの、壊さないように分解しつつ、ポイントごとに写真を撮ってなんてことはできなかった。
とは言っても、分解自体に難しいところはなくて、これを外すためにはここを外して…的な流れで、すんなりと問題のトレー開閉ベルトにたどり着くことができた。ポイントを挙げるならば、最初にトレーが開いた状態で電源を切る→トレーの裏側のネジ(手前の2本)を外してトレーのフタ(SACDロゴが付いてる部分)を分離しておくことかな。
ベルトをチェックしてみると、若干硬くはなってるけど伸びている気配はなく…ホントにこれが原因なのかな? 外したベルトを計測してCDパーツマンに□1.6mm×φ40mmのベルトをオーダー(→その後Φ35mmに再交換)。送料と振込手数料を合わせて380円ほど。
2日後にベルトが到着。せっかくだから古いグリスを拭きとって、タミヤのセラグリスHGで各所をグリスアップ。ピックアップのレンズをクリーニングしたら、分解したのと逆の手順で組み立てて完成。組み立て時のポイントは、ドライブユニットの位置とトレーの位置。ドライブユニットが上がった状態でトレイを押し込むと、CDをまわすスピンドルモーターの軸が曲がってしまうので注意されたし。それとー、このトレーはどうやらアクリル塗装だから、無水エタノールで拭くと後悔するぞ(´;ω;`) マメな。
ここのところ月に2~3枚ペースで中古のCDを買っているんだけども、プレーヤーにCDをセットして歌詞を追いながら聴いたり、ライナーを読んだりするってのはいいもんだね。昔は必ずやってたことなのに、最近は買ってすぐにPCでリッピングだから、この感覚をすっかり忘れてしまっていた。もうちょっと涼しくなったらCDラックに入れっぱなしのやつを引っぱりだしてみよう。