パピヨン・カッパ・リス


柴田聡子の1年半ぶりの新作『愛の休日』を、発売日の5月17日からひたすら聴き続けている毎日。最初はCDで買うつもりで予約をしたところ、ハイレゾでも出るっていう話が聞こえてきてCDはキャンセル。ototoyで今月いっぱいまで2,160円(税込)だから、ハイレゾの方がCDよりも安い。だがしかし、本当に音源のみでブックレット等々がなんにもないのが寂しい。
エモを爆発させるのは真顔?──柴田聡子が伝えないと死ねないと語る新作に迫る
柴田聡子が1年半ぶりとなる4thアルバム『愛の休日』を完成させた。プロデュースに岸田繁(くるり)、山本精一が参加。さらに伊藤大地、かわいしのぶ、石橋英子、どついたるねんなど錚々たるミュージシャンたちと紡いだ柴田聡子の新境地。「これぞ柴田聡子...

今回は発売前に各方面にインタビュー記事が掲載されたりして、「売ろう!」という気持ちが伝わってくる。ぼくは先入観をもたない状態で聴きたいと思って、発売日までそういうのから逃げ続けた。先行でYouTubeにアップされた『後悔』と『ゆべし先輩』だけは聴いたけどー。


前作みたいに聴いてる人をいきなり突き放す感じがなくなったのと、声のトーンが明るくなって、なんとなくクリスタル。ぼくが慣れただけかもしれないけれど、かなり聴きやすくなった(のがちょっとさみしい)。歌詞方面もキラキラ感が増したね。予感たっぷりなのに『後悔』という曲だったり、『遊んで暮らして』の「恋にうつつを抜かし尽くして / 抜かすついでにちょっと転んで」なんて歌詞を読むと、いろいろあったのねぇなんて深読みをしてしまう(笑)


「きっとこの角を曲がればそこにはパピヨンいるはず / 世にも不思議な飼い主がパピヨン散歩してるはず」という『大作戦』、「胸のつかえに目薬さしてくれたあなたと観覧車」の『あなたはあなた』、「言っちゃうばかも / 言えないばかも / どっちもばか」の『さばーく』辺りを中心に、とにかく全部いいわー。ハイレゾ的には弾き語りの音の隙間や余韻、打ち込みの曲での重低音などなど盛りだくさんの13曲46分。結構な満足感。
『愛の休日』セルフライナーノーツ

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