1986オメガトライブの35周年記念アルバム『To Your Summertime Smile』を買いました。発売日は今日…つまりは24日なんだけど、タワーレコードのフラゲ(フライングゲット)で昨日到着。
当時のサウンドプロデューサー新川博を中心に、「リミックス」とはいえ、当時のアレンジはそのままにトラックのバランスやエフェクトを2021年の最先端のエンジニアリングで再編した音源となる。
https://tower.jp/article/feature_item/2020/12/29/0702
元メンバーやスタッフによる楽曲解説付き。
リミックスってことで最初は(゚⊿゚)イラネって思いつつ、「当時のアレンジはそのままに」というところで逝ってみるか、と。タワーレコードは誕生月ということで500円引きのクーポンが使えて、2,800円になったけど最近またCDが高くなった気がする。
それにしても実にきな臭いというか、まず35周年って中途半端じゃね?(語尾上げ) アルバムのプロデューサーは当時の編曲者の新川博氏で、実際にリミックスしたのはその関係者(?)の2名。元メンバーやスタッフによる楽曲解説とやらは、新川氏以外に編曲の船山基紀氏・作詞の売野雅勇氏・作曲の和泉常寛氏の4人による対談で「元メンバー」はどこに? 今回のコロナウィルスの一連が無ければ存在してないアルバムなのではないか?という予感がする。
その対談の内容もボックスセットのライナーの域をほぼ出ない内容。故人でオメガトライブのすべてを取り仕切っていた事務所社長でプロデューサーの藤田浩一氏のブラック・コンテンポラリーへの傾倒や、その関連でのラ・ムー(菊池桃子)への伏線みたいな部分が印象に残った。全体的には「オメガトライブは藤田氏が聴きたいと思うものを作るための道具だった」という話かな。
そして肝心のCDの内容は…まだ2回しか聴いてないけど、悪くはないかなーというところ。ライナーにちょこっと書いてあるけど、まずベースやドラムがパワフルになっていて、曲の輪郭がクッキリ・ハッキリした。カルロスのボーカルは最新の処理で瑞々しく大きく入っている(その”処理”が気になるところがあるけども)。そして現代風に音の数を減らしたとのことで、1986年のハレー彗星最接近のころから聴いているぼくには「ここの音がない!」っていう違和感がある曲がいくつか。逆に「こんな音が鳴っていたのか」っていう発見もあるし、最新のマスタリングでオーディオ的なクオリティーは高くて、久しぶりの新譜購入はアタリということにしておきたい。
さりげなく最後に入っている『君は1000% 2nd Line』が今回のCDの目玉だった。シングルに比べるとややゆったりしたテンポで、大胆なブラスサウンドに加えて途中に山下達郎ばり(とまではいかないけど)のコーラスが入ってたりする。これは一体何なんだろうか? 実はもう1バージョン存在してたみたいな話?
<2021年3月2日追記>
そうですかー、やっぱり現代版でしたか。