機能が削がれていく
レコードのお話でございます。この前の「疑惑再燃」で少々実験した結果、DENONのDL-103をメインで使うことにすると、同じくDENONのAU-300LC(MCトランス)を挟んで、ラックスマンのE-250に入力するのが「最良」という結論になった。テクニクスのSU-G700の内臓フォノイコもほぼ同列首位で。だがしかし、この組み合わせだとMMカートリッジに切り替える時には配線を変更しないといけないわけで、E-250のMM/MC切り替えスイッチが活かせない状況になってしまう。
ラックスマンのE-250は導入してから3年半ほどが経過。どちらかといえば機能性に重心を置いて選んだんだけど、ちょっと前に「モノラルスイッチは使わない方がいい」っていうのがあったし、今回は「内臓のMCトランスは悪くはないけど良くもない(かもしれない)」ということで、この状況をどう受け止めたらいいのかわからなくなってしまった。
今ならどう聴こえるか
そこで思い出したのがE-250の前に使っていた合研ラボのフォノイコライザー。これを今聴き直してみたらどうなんだろうか、と。プレーヤーやフォノイコの取り扱いは当時よりも上達(?)しているはず。手始めに「DL-103→AU-300LC→GK05CRS(MM専用)」の組み合わせで聴いてみた。GK05CRSはゲインを上げる改造をしてもらったせいもあると思うけど、SU-G700に「Signal Overflow」の表示が出た。その状態で音が割れるとかいうことはないけど平坦な感じがしなくもない。Simply ItalyやATOLLのIN100SEではこの辺りのことに全く気がつかないまま聴いていたということか。
GK05CRSのスイッチでゲインを下げて改めて聴き直してみると…んー、なんというか元気がない感じがする。そして低域が薄い。当時もこの組み合わせではあんまり聴いてなかった気がする。トランスとの相性はあんまりよくないのかもしれないなー。(もしかしたらイコライザーカーブの設定が間違ってたかも?)
次は「DL-103→GK06SPU(MC専用)」。MC専用だからトランス無しで直結。実はこれも「Signal Overflow」が出た。GK06SPUのスイッチでゲインを下げて聴くと、こっちは押し出し感というのか鮮度感もあって、これだけ聴いてたら不満のない音。でも今となってはやはり低域の薄さが気になるかなー。ブラスのブリッと感ももっと欲しい。
飽きない程度に
結局のところ、ぼく自身にポリシーがないのがダメなんだろうな。オーディオ上級者(?)のブログを読むと「こういう音で音楽を聴きたい」っていうのがあって、それに向けて細かい積み重ねをしている感じ。でもさー、ぼくはCD世代でレコード周辺に比べたらいじれるところがなかったから、より高い機材に買い替えるのが正義というオーディオ人生(というほどでもないけど)を送ってきたわけで(笑) こんな状況で機材を入れ替えてもどうせまたウダウダ言うだろうから今回は現状維持で。