ここのところクルマを動かしてないから、ドライブもかねてどこかに写真を撮りに行こうと作戦を練った結果思いついたのが、ちょっと前にお友達から聞いていた伊那にある「八乙女の水路橋」。カーナビに近くの霊園をセットして出かけたものの、曲がるべきところを見逃して通過してしまったせいで少々苦戦した。予定と反対に水路橋を渡って現着(笑)
迷ってるときに道路の下にちょろっと見えたら、想像してた3倍くらい大きくてびっくりした。明治9年(1876年)に川岸の天竜川から取水して伊那を開墾する計画が作られて大正11年(1922年)に着工。昭和3年(1928年)に完成して、昭和16年(1941年)まで使われていたとのこと。今は町道214号線として利用されている。御年94歳。
145mある橋を歩いて渡る。看板によれば深さは約2mってことだから、道路にするにあたって結構埋められた感じだね。幅は約3m。高さは15mで欄干みたいなものはないからちょっと怖い感じもする。周りが開けてて眺めはいい。いいお天気で良かった。
渡りきったところでわき道から下に降りてみると、さすがに古いだけあって結構傷んでいる。落下物もあるせいか、危険だから立ち入らないようにという看板が設置されている。下を道路が通っているところに設置されているネットには鍾乳石みたいなものもできていて、もう水は流れていないはずだけど水が滴っている。排水口はあるからうまく機能していないのかもしれない。
ぼくが迷って迷って通った道が元々の川だったんだね。帰ってきてGoogleマップの航空写真を見て気がつく。そうか、水路橋を流れていた川はあの曲がり角のところからサイフォンで地下に潜ったわけだ。現地で気がつきたかったなー(笑) それにしても、そこそこの交通量で橋の上に長居するのは迷惑だったかもしれない。周りにあるのはおそらく桜の木。再来週くらいにもう1回行くかもしれないし、行かないかもしれない。