1か月迷って。

モンドミュージック方面に何かしらの足掛かりが欲しいと思っていろいろと探してみたけけど、CD再発等々のブームが過ぎ去ってからかなりの時間が経過して軒並み売り切れ状態。そんな中で見つけたのが、マーティン・デニーのベスト盤。できることならオリジナルアルバムを聴きたいという変なこだわりを捨てきれず、欲しいものリストに入れたまま1か月が経過。在庫なしになったところで慌てて注文して無事にゲットした次第。

エキゾチカ=女性のジャケット

マーティン・デニーと言えば「エキゾチカ」の代名詞的な存在だけど、元祖はレス・バクスターというのが定説。レス・バクスターの曲に鳥の鳴き声なんかをプラスしてカバーしたものが、50年代の終わりくらいにアメリカ人の(空想の)異国情緒にジャストフィット。当時リビングに進出してきたステレオのオーディオセットでエキゾチカを聴くのが流行ったとか。ちなみに鳥の声は鳴きまねが得意なバンドメンバーがやっているらしいぞ(笑)

一方で、「マーティン・デニーの『Firecracker』をカバーして世界で400万枚売る。」というコンセプトで細野晴臣がYMOを立ち上げたことを最近になって知った。中学生のころに死ぬほど聴いたYMOのアレが実はカバー曲だったとは! また他方では、星野源がやっていた「SAKEROCK」というバンド名が、マーティン・デニーの曲名から来ていたことも最近知った。彼がマリンバを弾いているのは、この辺の流れがあるんだな。

CDのライナーには、マーティン・デニーが演奏しているのは1960年の『Exotic Sounds From The Silver Screen』までで、それ以降は演奏や録音にかかわっていないって書いてある。ということは、ぼくが1枚だけレコードで持ってるやつはアレってことですなー。このベスト盤は本人が演奏しているものから選んだとのことだけど、『Sake Rock』が入ってないのはその辺の事情?

早速CDプレーヤーにセットしてみると収録時間が81分28秒もある。CDって79分までだと思ってたからちょっとびっくりした。『Firecrakcer』のオリジナルはこんな風なのかー。1曲が3分くらいだからテンポよく聴けて、とりあえずの足掛かりとしてはいい買い物だったな、という感じ。SpotifyならCDで売切れのアルバムも聴けるけど、ライナーが無いしなー。じっくり聞き込むのもいいけど、そもそもがラウンジミュージックだから、BGM的にダラダラ流しておくのがいいのかな。ということは、よほど好きでもない限りはあんまり深追いしても幸せになれない気がする。どちらかといえば、中学生のころから「なんとなくのまま」のYMOを体系的に聴き直す方が幸福度が高いかも。


ハイレゾCDとは

そして、このアルバムというかCDで触れないわけにいかない「MQA-CD」についてのお話。裏面に大々的に「このCDにはハイレゾが収録されている」というシールが貼られている。MQAというのはCDに入りきらない部分を聴感上問題のないところに記録するらしい規格。対応する機材なら最高で352.4kHz/24bitのハイレゾ再生ができる。非対応機器では普通のCDとして再生できて、その場合でも普通のCDよりも音質が良くなるとか…肝心なところの説明があいまいでイマイチ原理を理解できない(笑) ってゆうか、MQA対応のプレーヤー持ってないし。

他にもオフコースとか出てるっぽい
CD自体は普通のCD

普通のCDとして再生して、今回のマーティン・デニーのベスト盤の音は十分にいいと思うんだけど、それがMQAの効果なのかは不明。

なんだかんだで高域を不可逆圧縮してる(=ロスレスではない)みたいだから、MQAじゃない普通のハイレゾの方が(理論上は)高音質なわけで、ダウンロード購入でわざわざMQAを選ぶ意味はないね。MQA-CDや対応機器を売りたい側のメリットが大きいのかなーという感想を持ちました。HDCDみたいにPCでデコードできる時代が来てほしいけど無理だろうなー。

  1. うおさん、こんばんは。
    マーティン・デニーのMQA-CD~自分も買いました。
    わざわざSonyのウォークマンを買い、MQAハイレゾ変換して聴きましたが、どんな感じに変わったか・・・さっぱり分からなかったです。MQA-CDは何枚か買ってますが正解だったのが、シュープリームスのベストと、カルロス・ジョビンの波。
    数枚買った中、たったの2枚が自分的には良い音に感じました。話変わりますがYoutubeでパラダイス・レコードさんの「究極の解説!レコードは買うなよ!デジタル?アナログ?」知ってますか?これを見るとレコードの価値観変わると思うので見てなかったら是非。

  2. 康晴さん。

    ありがとうございます。

    そうですかー、MQA-CD買ってましたかー。MQAよりも理論上高音質な汎用規格がすでにあるのと、MQA対応機器が手に入らなくなったら、(聞こえないとはいえ)単に高域にノイズが入った音源でしかないわけで、CDで売りたい側にはいいのかもしれませんが、ぼくはMQAについては否定派です(笑)

    YouTubeの動画もつまんで見てみました。レコードブームで笑いが止まらない店主と、オリジナル盤等々でマウントしたい人のコメントで、いかにも最近のレコード事情を表しているなぁ、と(笑) よく言われるデジタルのギザギザは人間の耳の分解能以下の世界の話なのでギザギザには聞こえません。レコードや真空管の音を好む人はある種のエフェクトというのか…適度に音が混ざるのが好きなのではないかと思います。そして人は(特にオッサンは)物語やロマンを求めがちですね。デジタルに足りないものは多分そこです。

タイトルとURLをコピーしました