10ヶ月遅れ。

去年の暮れにe-onkyoが買収されてQobuz(コバズ)になるという話をしてから約10ヶ月。ようやく日本で正式にサービス開始ということでe-onkyoアカウントから移行して1ヶ月のお試し期間中。QobuzはロスレスでCD音質からハイレゾまでという質にこだわった音楽配信サービス。気に入ったらそのままダウンロード購入できるという触れ込みなんだけど、ダウンロードは別アプリ？ PC必須？まだ試せてない。

ハイレゾ配信Qobuzが正式ローンチ。1億曲以上の楽曲が月1480円から

Xandrie Japan(ザンドリージャパン)は24日、ハイレゾ音楽のストリーミング&ダウンロード配信「Qobuz(コバズ)」を日本で正式ローンチした。1億曲以上の楽曲を用意しており、PCやスマホ/タブレット、ネットワークプレーヤーなど...

で、その「CD音質からハイレゾ」のストリーミングをオーディオで聴くにはどうしたらいいのか。インターネッツに聞いてみると対応機器が必要でそのどれもがとてもエクスペンシブ。いちばん安いのがI-O DATAの「Soundgenic Plus」で53,130円からとのこと。だったら5万円分CDやレコード買った方がよくない？(語尾上げ)

PCのQobuzアプリからWASAPIかASIOでUSB DACに入れるのが現実的かな。でもぼくはオーディオルームにPC無いし、単体のDACも持ってないしなぁ。ASIOでQobuz再生中にブラウザからYouTubeを再生するとYouTubeの音声も一緒に出力されるって正常？ WindowsではWASAPI(排他モード)の方が良さそう。

実は対応済み

今の環境のまま、PCを使わずになんとかできそうな予感がして試行錯誤する。NAS上のBubbleUPnP Serverの[Media Renderersタブ] → [Marantz NA6006]の設定にある[Qobuz maximum audio quality:]を[FLAC HiRes, up to 192 kHz / 24-bit]にして、念のためBubbleUPnP Serverを再起動しておく。後はiPadにインストールしてあるネットワーク再生のコントロールアプリであるところのLINN.appでQobuzにログインすれば、NASからファイルを再生するのと同じ手順でQobuzのロスレス再生ができるはず…できた！おめでとうございます！ LINN.appから新譜情報等々見られるから、iPadのスピーカーやBluetoothヘッドホンで聴かないならQobuzのアプリは無くてもいいかな。

音がいい！

肝心の音質なんですけど、パッと聴いた感じApple Musicよりいいような気がしたから、CDで持っている音源を、QobuzとApple Musicの3つで聴き比べてみた。元が同じデータである可能性を考えてリマスターとかされてないやつね。CDはCDプレーヤーからオプティカルで、Qobuzはネットワークプレーヤーからオプティカルで、Apple MusicはiPadからUSBで、それぞれをデジタルでアンプ(テクニクス:SU-G700)に入力する。結果…CDとQobuzは全く同じ。Apple Musicは微妙におとなしいというか彩度が低い気がするんだけど、気がするレベルで実は同じかなー。Apple Musicだけ内部ミキサーを通っていて、いわゆるビットパーフェクトやバイナリ一致じゃないという心理的な影響かも。

Qobuzは日本のアーティストの曲がまだまだ少ないけれど、現状契約しているApple MusicはApple製デバイスと内部ミキサーとUSBケーブルを排除できないし、ぼくの環境では真空管アンプでロスレスのまま聴くことができないから、数百円/月の値上がり分を考えても乗り換える価値はあるかもしれない。

モンゴメリーさんの【24/192 音源は本当に馬鹿げている】翻訳

Xiph.org の記事は、かなり前から有名でありました。モンゴメリーさんという方が書いた記事で、モンゴメリーさん自身もMIT 卒のプログラマで音楽圧縮フォーマットを開発しているので、その観点から彼もこの記事を書いたと思います。当然この記事...

反面、ハイレゾは意味がないという話を見つけたり、体感的にもハイレゾじゃなくても十分だってのもあるし、配信はどこまで行っても試聴でしかないという感覚も抜けないから、いっそのこと音質は捨ててSpotifyに戻るってのもアリの予感がしている。

Windowsだけで完結したい人 (2024/11/02追記)

(1)WindowsにBubbleUPnP Server(Single user installerでOK)をインストールして、設定画面の[Media Renderersタブ] から、使っているネットワークプレーヤーの[Create an OpenHome renderer]にチェックを付ける。これでBubbleUPnP Serverが起動している間はOpenHomeのコントロールアプリが使えるようになる。

(2)Linn Kazooをマイクロソフトストアからインストールする。現状Windowsで使えるOpenHomeコントロールアプリはこれだけの予感。Qobuzの公式アプリはOpenHome未対応だからここでは使えない。

(3)(2)でインストールしたLinn Kazooを起動して左上の[三ボタン]からQobuzにログインする。レンダラーが設定されていない場合は同じく[三ボタン]から[設定]にすすんで(1)で登録したネットワークプレーヤーを出力先に設定する(うろ覚え)。

(4)Qobuzから聴きたいアルバムや曲を選んで[再生開始]を押す。音が出たら成功。おめでとうございます！