去る10月29日(日)~30日(月)にマツダディーラーでデミオの「予見性リコール」を実施いたしました。
予見性リコールとは
https://www2.mazda.co.jp/service/recall/ra/20180129002/
お客様が予見現象を容易に認知でき、この予見現象が発生した以降も相当な期間、安全な運行を確保できる場合には、この予見現象を認知した後に速やかに改善を実施することができるリコール制度です。
よくわかんない文章なんだけど、今回の場合は「エンジン警告灯が点いて」かつ「この先もまだ乗る」なら対応します、ということなんだと思う。国土交通省への届け出は2018年の2月。
原因と対策
ススが発生しやすい運転パターンを続けていると、インジェクター(燃料噴射装置)にススが付いて燃料がうまく吹けなくなる→さらにススが増える→排気バルブ周辺にススが積もって動きが悪くなる→警告灯点灯 or エンジン停止、というのが原因と症状。対策は、(1)インジェクターを全部交換する、(2)排気バルブのバルブスプリングを全部強いものに交換する、(3)黒煙フィルター(DPF)の清掃、(4)エンジン制御コンピューターの点検の4つ。
事案発生時
ぼくのデミオは2015年10月納車のXD TouringのMTで本当に初期のモデル。このままいくとゴルフ4 GTI以上の長期政権になりそう(笑) 走行距離は55,000km弱で、通勤は片道4kmというディーゼル車に乗ってはいけないパターン。1ヶ月前の名古屋からの帰りの高速道路でDPF再生中にエンジン警告灯が点灯。その直後の点検で3番シリンダーで失火が記録されているのがわかって「予見性リコール」の判定が出た。考えてみれば、名古屋に行く前からDPF再生が中途半端に始まったり終わったりしてたなー、と。
対策完了
結構大掛かりな作業だから、日曜の午前10時半に預けて月曜の17時半までめいっぱいかかった。もし分かればススの堆積状況がどんなだったか聞きたかったけど、夕方のディーラーはとても混んでいてそんな余裕はなく。クルマを受け取って走り出すと何も変わっていないようで、でも何かが違う感じ。一夜明けてエンジンをかけると、今まで通りガラガラ音もするし吹け上がりが良くなったということでもない…強いて言うならば気筒内で軽油が燃える感触がクリスピーになったかなー(笑) 低回転でのアクセルに対する”ツキ”は微妙ながら良くなった気がする…気のせいだろうなぁ。
ボンネットを開けて諸々を確認する。確かにインジェクター4つとそれに繋がっている金属の燃料パイプが全て新しくなっていた。助手席側のリアドアのヒンジボルトに黄色のペイントがされて、予見性リコール対策済みがわかる。OBD2スキャンツールで諸々を覗きながら走ると、DPFのススの積もり方が遅くなっているような気配を感じる。最近は80~120kmくらいでDPF再生が来てたから、今後その辺りが延びているのかどうか注目したい。
予見性リコール後初のDPF再生は約280km走行後だった。