銀色のヤツ!

白か黄色か

ちょっとした気まぐれで、有名ジャズ喫茶御用達のSHURE V-15 TypeIIIを入手いたしました。オークションで「純正針(VN35E)付き美品」をちょっと高いかなぁと思いながらも、週末の解放感と酔った勢いで即決19,000円+送料750円=19,750円で確保。

針ガードが上がったまま無事到着
黄色文字だと思っていた
おやおや?

V-15 TypeIIIは1973年から1985年まで販売されたカートリッジで、「V15TYPEIII」の文字が白で前面が鏡面のものが前期型、文字が白くて前面が縮面なのが中期型、同じく前面が縮面で文字が黄色いのが後期型と3種類ある。いちばん人気は初期型で、以降中期型→後期型と続く。なんでも音が違うらしく…その辺はハイファイ堂のメルマガで。

ぼくが手に入れたのはどうやら中期型っぽい。というのも、これの出品者は何枚かの写真を使いまわしてV-15 TypeIIIを連続出品していて、一部の写真は送られてきたものと違うような気がするんだよなー。特に針の写真は下にちょっと見える文字が明らかに黄色。ほかの写真では白か黄色か微妙なところ。

オークションの写真
フロントは縮面仕上げ
「NF」って何だろう?
純正のVN35E
デリケートゾーン
楕円針に見えない

到着して確認したときは夜だったこともあって、黄色文字の後期型という認識だった。精製水でクリーニングして写真を撮って、その写真をRAW現像していたところ、「あれ?文字が白いけど?」と思って、昼間確認してみたらやっぱ白い。どうでしょう? 白文字の中期型だと思うんだけどなぁ。まぁまぁ、出品者からはその辺の説明はなかったし、付属の純正針はオークションの写真のやつよりもきれいだったからOKということで。

単体で6.35g

軽く・安く

カートリッジを確保したら次はヘッドシェルを吟味する。V-15 TypeIIIを使っている人がどんなのと組み合わせているか調べてみたら、カーボンだとかツゲ(木製)だとか凝ったやつ多め。そういうのはお値段がとてもアホらしいし、デザイン的に合わないよなぁと考えていたところで、M44Gを買った時についてきた古いパイオニアのヘッドシェルを思い出した。

送料無料はありがたい

そうだ、オークションで古いヘッドシェルを探せばいいんだ! ここで白羽の矢を立てたのがOTTOのシルバーのもの。OTTOは今は亡き三洋のオーディオ部門とのこと。これが1,200円でしかも送料無料だというので速攻で入札して、競ることなくお友達と食事中に無事落札。

ゴージャス!
取り付け面が低いのがよろしい
いつごろのものなんだろう?

数日後に郵便で到着。精製水でクリーニングして黄ばみは若干薄くなったけど、指かけのくすみは完全にはきれいにならない。ピンのわずかな曲がりをペンチで修正したらしげしげと眺める(笑) サイドはサンドブラスト仕上げで上面がヘアライン加工というなかなか凝った作り。レコードやオーディオが華やかだった時代の製品なんだろうね。

単体では7.22g

シェルリード線も最近はとてもアホらしい値段になってしまっているから、オーディオテクニカのAT6101と交換してそのまま忘れていた昔々に何かについてきたやつを使う。細くて軽いのと、端子部分にリード線の応力がかからないのが良い。取り付けネジはオーディオテクニカのヘッドシェルについてきたアルミネジの18mmのものがちょうどよくて命拾いした。この辺のネジもぼったくりでアレ。

15.08g

さぁ、やるぞ!

役者がそろったらいよいよ組み立て開始。まずはSL-1200GR純正のヘッドシェルを参照しながらヘッドシェル側にリード線を取り付ける。続いてカートリッジ側をつなぐ。SHUREは左右が入れ替わっているだけなのと、端子部分のプラスチック板が経年劣化で外れて使えなくなるという話を小耳に挟んだからねじるのはやめた。

これで間違いなし
ワッシャーもう1枚は厳しい

カートリッジに傷が付くのを防止するためにナット側にナイロンワッシャーを挟んでみたけど、ナットが空回りして締まらなくて反対にヘッドシェルが回ってしまうから、ヘッドシェル側にナイロンナットという、いつもの順番に落ち着いた。

接点復活剤をほんのちょっと
完成!
15.08g

オーバーハングゲージで針先の位置を確認してネジを締めたら完成。ヘッドシェルの穴からカートリッジの平行を確認できる。このための穴だったらすごいね。結果、15.08gで仕上がった。レトロなデザインにシルバーのヘッドシェルの新鮮さがいいのではないでしょうか。

1g

早速プレーヤー(SL-1200GR)にセットしようじゃありませんか。針圧は0.75~1.25gだから、真ん中の1gで。負荷容量は400~500pFと、現代からするとかなりお高め。この辺はM44Gも同じだったからフォノイコ(E-250)を最大の330pFにして、アーム内の配線やRCAケーブルを100pFと見積もって合計430pFくらいになっていることにする。

レトロな感じ
1gで問題なく再生できる

もしかしたら針がダメダメかもしれないから、ダメになってもいいレコードでお試し再生。出てきた音は「おおっ!」とか「ヮ(゚д゚)ォ!」とかでなく「ふーん」という感じ。M44Gに比べると押し出し感はちょっと減って、その代わり(?)解像度はかなり高い。これ見よがしなところがなくて、全体のまとまりがいい。

ヘッドシェルとのラインのつながりが良い
針ガードは上げたままにしておこう

針は大丈夫そうだから、昔々に買ったピカリングのブラシで針先をクリーニングして、聴き慣れたレコードで改めて音を確認してみる。SHUREらしく厚みのある低域で安定感抜群。ボーカル等々は押しつけがましくない感じ。コクがあるのにキレもある(笑) 特筆すべきは高域で、抜けきらないというのか、ちょっと湿った感じのある繊細な鳴り方で、なるほど人気があるのもわかるわー。

純正針は劣化しているのだろうか?
V-15 TypeIII、オヌヌメです

というわけで、しばらくはこのV-15 TypeIIIを常用していこうと思う。飽きてきたらJICOのベイシーモデル(VN35EBN)とか、各社の互換針を試してみたいと思いつつ、その分レコード買った方がいいよなぁと思いつつ。

おまけ

V15-TypeIII用 / M44G用

左はV-15 TypeIIIの針で、右がM44Gの針。V-15 TypeIIIの方がカンチレバーが細くて短い。V-15 TypeIIIにM44Gの針は装着できないことを知った。オークションやメルカリを眺めていたら、互換針に針ガードだけ移植して純正針として出品しているのをいくつか目にした。純正針が欲しい人は気をつけて。

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