夏のアルバム。

三者三様
もう先月の話なんですけど、サイモン&ガーファンクルのベスト盤のレコードを買った翌週に、またまた伊那市の平安堂でやってる中古レコードセールに出没しておりました。邦楽方面を中心に3枚位までということしにて、とにかく買う買うモードにならないようにお気軽に選んでみる作戦を決行。その結果は、太田裕美の『こけてぃっしゅ』、河合奈保子の『ハーフ・シャドウ』、松任谷由実の『パール・ピアス』に結実いたしました。特に意識したわけではなかったけれど、3枚とも夏をテーマにしたアルバムでございます。

凝った歌詞カード
なんとなく覗き込んだところにあった『こけてぃっしゅ』で、残りの2枚の方向性が決まったかな。太田裕美って『木綿のハンカチーフ』しか知らなくて、てっきりアイドル歌手なのかと思っていたら、実はシンガーソングライターというカテゴリーの人なんだって。だがしかし、本作には彼女の作詞作曲のものは入っていなくて、10曲全てが松本隆と筒美京平のコンビの作品。その筋には有名なアルバムらしい。

歌詞カードの中に!
エアコンのないオーディオルームが灼熱すぎてあんまり聴けていないんだけど、期待値が高すぎたのかイマイチ引っかからないという印象。77年発売ということを考えると、ずいぶんと洋楽的というのかオシャンティーなサウンドだったというのはわかる。このアルバム、太田裕美ファンにはあんまり評判が良くないらしいから、そういうことなのかもしれない。しばらく時間をおいてから聴きなおしてみるつもり。

レコードのこういうのいいな
河合奈保子の『ハーフ・シャドウ』は83年発売。ぼくは当時10歳だから、河合奈保子はかろうじてテレビで見た記憶がある。今こうやってあらためて聞いてみると歌うまいよねー。『エスカレーション』や『UNバランス』の入ってるA面はShady Sideって書いてあって、主に売野雅勇と筒美京平の作品。20歳になったってことでオトナっぽい路線の曲多め。


対するB面はすべて谷山浩子の作詞作曲でSunny Sideということになっている。こっちは今までどおりの健康的なアイドル路線なのかな?シングル曲がお目当てだったけど、それ以外の曲も粒ぞろい。歌詞もサウンドも爽やかだし、いわゆるオーディオ的な音質もよい。今の季節にピッタリなのに、オーディオルームが(以下同じ)。

絵本のような歌詞カード
『ハーフ・シャドウ』の1年前、82年に発売された松任谷由実の『パール・ピアス』は、歌詞カードからなにからアーティスティックというのか、作品としてトータルに考えて組み立てている感がバキバキに伝わってくる1枚。ベスト盤に入ってるのは『真珠のピアス』だけみたいな地味なアルバムだけど、実は全体を通してひとつの物語になっている的な構成。『真珠のピアス』もこの流れの中で聴くと印象が変わるね。

夏っぽい
それにしても、夫であるところの松任谷正隆氏のアレンジというかプロデュースというかが冴え渡りまくりで、松任谷帝国の全盛期の凄さを思い知った。3枚とも700円前後で手に入れることができた。ぼくにはこのくらいがちょうどいいなー。

タイトルとURLをコピーしました