パーティーはおしまい。

次の人へ

本当にいいんですか?

去年の11月にお友達と出かけた時に久しぶりにフィルムで写真を撮った。カメラのキタムラに現像+スキャンをお願いしたときに、「あぁ、フィルムは(田舎では)本当に終わりなんだなぁ」と感じて半ば衝動的にGR IIIxを導入した。そこから2か月、いよいよフィルムカメラを手放す決心をしたというお知らせ。KLASSE2台だけは持っていようと思ってたけど、Twitterでお友達のご主人が「僕は十分楽しんだから次の人に譲る」と言って、大事にしていた服や靴やカメラ等々を(買った時よりも高く)売って次に向かっているという話を聞いて、ぼくもそうしようと思った。

銀塩ロマン

ぼくのカメラ歴(と言えるのか?)は、デジタル一眼レフブーム初期の2006年にオリンパスのE-500を買ったところから始まる。その前にLUMIX F1を持っていたのは内緒だ(笑) デジカメをメインにしつつ、カメラマガジンでフィルムカメラのロマンを注入されて、ヤシカのエレクトロ35でフィルムカメラデビュー。

さらにお友達からオリンパスのOM-1Nをもらってフィルム一眼レフの世界へ。そうなると交換レンズが欲しくなるわけで、オークションで果敢に挑戦するもサクラ満載で撤退。当時はオークションの治安が本当に悪かった。「交換レンズが手に入らないならフィルムのコンパクトカメラを買えばいいじゃない?」と思ってTC-1やCONTAX T2を狙うけど、こっちも撃沈。

スーパーEBCフジノンレンズ

カメラマガジンの広告

そんなこんなで2007年9月に手に入れたのは富士フイルムのKLASSE Sでありました。しかも新品。当時のぼくのブチ切れ具合が忍ばれますなぁ。「高級コンパクトカメラ」だから結構高かったわけで、今まではなんとなくお遊びだったフィルム写真が「本気」と書いて「マジ」と読む方面に向かったのでありました。その後、2013年に富士フイルムのKLASSE出荷終了の話を聞いてKLASSE Wを確保。KLASSE Sを買った時に比べたら半額くらいになっていた。

KLASSE Sを買ったころはブログを毎日更新してたから、どうしても即時性の高いデジカメを使うことが多くなってしまった。そんなの無視してもうちょっと撮ればよかったなー。それでも遠くに出かけるときには結構持って行ったんじゃないかな。KLASSE Sのテッサータイプの3群4枚というレンズはヌケの良さとシャープさがお気に入りだった。対するKLASSE Wは柔らかめの描写で、28mmというのが汎用性が高かった。KLASSE Wだけでミャンマーに行ったのがハイライト。トータルではKLASSE Wの方が使用頻度が高かったかも。

小型軽量こそが正義

元気でな!

コンパクトカメラじゃなければここまでフィルムで写真を撮らなかっただろうから、OM-1Nの交換レンズが買えなかったのが結果として良かったのかもね。交換レンズを買えたとしても、何かしらのフィルムコンパクトを買っていたような気がするけど(笑) 今は手持ちのフィルムもゼロだし、ネガアルバムのページもちょうど終わりということで、やっぱりここが潮時なのかも。パーティーは終わる前に帰るのが大事。

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